「いいね!光源氏くん」でも光った、伊藤沙莉の“ファンタジーをリアルにする力”

2020/05/30 17:00 配信

ドラマ コラム

伊藤沙莉※2018年 ザテレビジョン撮影


千葉雄大が主演を、伊藤沙莉がヒロインを務めた「いいね!光源氏くん」(NHK総合)が、5月23日に最終回を迎えた。「源氏物語」の光源氏が現代にやってくるという荒唐無稽な物語ながら、SNSでは「癒しのドラマ」と評判を呼んだ本作。奇想天外な設定でも視聴者の心をつかめたのは、ヒロインを演じた伊藤の存在によるところも大きい。近年特に存在感を放った出演作に共通する、伊藤の“ファンタジーをリアルにする力”を振り返ってみよう。

「ひよっこ」や「けもなれ」、実兄との共同生活も話題に


子役出身の伊藤は、9歳のときにドラマ「14ヶ月~妻が子供に還っていく~」(2003年、日本テレビ)でデビュー。以降着実にキャリアを積み重ね、2017年には「ひよっこ」(NHK総合)の米子(さおり)役でお茶の間を和ませた。

さらに2018年、新垣結衣・松田龍平W主演の「獣になれない私たち」(日本テレビ)では、明るくもはた迷惑な先輩営業社員・松任谷夢子役をユーモラスに演じている。この2作で伊藤の印象を深めた視聴者も多いだろう。

ちなみに、お笑いコンビ・オズワルドの伊藤俊介は実兄。伊藤が兄の3倍の家賃を払って同居生活をしているといい、SNSなどでは不思議な力関係で成り立つ兄妹の日常が垣間見える。