音がヴィオレッタ役を勝ち取ったこの最終審査シーンは、審査員・双浦環を演じた柴咲コウ、そして音のライバル・千鶴子役の小南満佑子の表現力が際立ったシーンでもあった。
二次審査で音に「あなたの歌からは何も伝わらなかった」と厳しい評価を下した環は、見違えるほどの表現力を身につけた音の歌唱をわずかに微笑みながら聴き、歌唱が終わると、余韻に浸るようにそっと目を閉じた。一方、ヴィオレッタ役を競っていた千鶴子はうつむいたまま、静かに敗北感を滲ませた。
3人それぞれの演技力が遺憾なく発揮されたこのシーンに、視聴者からは「セリフがなくても、千鶴子さんの『完敗だ』という思いも、環さんの『やってくれたわね』の思いもしっかり伝わってきた。凄いシーンだったと思う」「柴咲コウ、セリフ無しでも表情で雄弁に語ってた」「千鶴子さんが負けを悟ったシーン、一瞬だけど見ごたえあった」といった賞賛の声が上がっている。
6月1日(月)からは、第10週「響きあう夢」を放送する。
ヒット曲に恵まれない裕一(窪田正孝)は、木枯(野田洋次郎)から売れっ子作詞家の高梨一太郎を紹介される。高梨に見込まれ裕一が作曲した「船頭可愛や」は藤丸(井上希美)の歌でレコードに。しかし廿日市(古田新太)の期待もむなしく全く売れない。一方、音楽学校のオペラ公演に向け、音らは環の指導のもと本番に向けて稽古に励む。
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