また、裕一がスノードームを手に、過去に思いをはせるシーンも。このスノードームは、子どもの頃母と川俣に遊びにいった裕一が浩二にお土産として買ってきたもの。裕一から浩二への“唯一”の贈り物で、上京する裕一に浩二が手渡したものでもある。兄弟の絆を示す、数少ない小道具のひとつだ。
愛着と妬み、誇りと憎しみ…そんな、兄弟であればこその複雑な感情を思い出の小道具で表現した一連のシーン。ほんの短いカットだが、裕一と浩二の複雑な思いを雄弁に語る印象深い場面として注目を集めている。
6月11日(木)は第54回を放送する。
浩二から三郎が胃がんでもう長くないと聞かされ、裕一はショックを受けていた。
皆の前では元気にふるまう三郎だったが、往診に来た医師によれば病状は深刻なものだった。裕一に食べたいものを聞かれて、久々に裕一のハーモニカを聴きたいと答える三郎。一方、役場に勤める浩二は養蚕農家の畠山をたずねて、桑畑をリンゴを育てる果樹園にしないかと資料を片手に説得するが、冷たくあしらわれる。
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