<エール>『生きてくれ…』父子の会話に視聴者、号泣

2020/06/12 12:15 配信

ドラマ

「エール」第55回場面写真 (C)NHK


連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)は、6月12日放送の第55回で一つの区切りを迎えた。裕一(窪田正孝)・浩二(佐久本宝)を見守ってきた父・三郎(唐沢寿明)の見事な散り際に、視聴者からは感動の声が広がっている。(以下、ネタバレがあります)

「俺が死んだら、喪主はおめえだ」


三郎から裕一への「承諾してもらいたいこと」とは、家と土地、財産を次男である浩二に継がせたい、という話だった。

「おめえは古山家の長男だ。けど俺は、喜多一を継いでくれた浩二にやりてえ。それぐれえしか、あいつにしてやれることがねえんだ」と頭を下げる三郎に、裕一は「もちろんだよ」と大きくうなずいた。

だが、“仕事”はまだ半分しか終わっていない。3日間生死の境をさまよった後、三郎はまだやり残したことがあるとばかりに目を覚ました。

「浩二と2人にしてくれねえか」という三郎の言葉に、ほかの誰よりも意外そうな表情を浮かべた浩二。

三郎は「店継いでくれた時は、腹の底から嬉しかった」と、おそらく初めて浩二に素直な感謝の思いを打ち明け、「いいか、浩二。俺が死んだら、喪主はおめえだ。喜多一を継いだやつがこの家の主だ。家長だ。この家も、土地も、全部お前が引き継げ」と精一杯の愛情で言い聞かせた。

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