「ドラム」をテーマに青山純、リンゴ・スター、ジャッキー吉川らドラマーの名演を堪能

2020/06/13 19:00 配信

音楽

6月14日(日)放送「ザ・カセットテープ・ミュージック」(BS12 トゥエルビ)より(C)BS12 トゥエルビ


6月14日(日)放送の「ザ・カセットテープ・ミュージック」(毎週日曜夜9:00BS12 トゥエルビ)は、シンプルなテーマ「ドラム」特集。マキタスポーツスージー鈴木が、音楽を支えるドラム、そしてドラマーのテクニックに注目し、「このドラムがすき」という名曲を集めて紹介する。カセットガールは、とんちゃんこと外岡えりか

マキタスポーツは「みんなが大好きなフィル」として、番組で何度となく登場している山下達郎「SPAKLE」を選曲。この曲のドラマー、青山純(1957-2013年)の仕事について語る。「ドラムが下支えすることで、ギターをはじめ他の楽器が輝いている」と、曲の良さを引き出すため最大限に奉仕した姿勢を評価。そして同曲での間奏におけるドラムの名演を3人で味わう。

山下達郎「SPARKLE」を聴くとこんな「幕開け」を感じる気持ちになるという(C)BS12 トゥエルビ


ジャッキー吉川とブルー・コメッツのドラマー、ジャッキー吉川(1938-2020年)と、ザ・ビートルズのドラマー、リンゴ・スターとのスタイル比較という、マキタスポーツらしい解析もユニークで聞き応えがある。現代の音楽番組でジャッキー吉川とブルー・コメッツの名曲2曲を聴きながら、このグループへの再評価を語るのはこの番組くらいだろう。

一方、スージー鈴木は、「20世紀は『タンタンタトタト』の世紀」という打ち出しで、20世紀後半の洋楽における「タンタンタトタト」のリズム史を発表する。

「当たり年」という1965年のザ・ローリング・ストーンズ「サティスファクション」に始まり、1990年代まで、10年ごとの「タンタンタトタト」の歴史をたどっていく。

6月14日(日)放送「ザ・カセットテープ・ミュージック」(BS12 トゥエルビ)より(C)BS12 トゥエルビ


1980年代では、カッコいい「タンタンタトタト」を満喫できる曲として、カルチャー・クラブ「チャーチ・オブ・ザ・ポイズン・マインド」を取り上げる。このセレクトにマキタスポーツも「懐かしい。しばらく聴いてなかったけど、あらためて聴くとカッコいいね」と感心する。

楽曲を聴きながらマキタスポーツスージー鈴木もとんちゃんも、手をたたき、腕を振り上げ、体を揺らす今回。ドラムとリズムの魅力を堪能しつつ、個々のミュージシャンやバンドの能力と価値を再認識させられる内容になっている。

6月14日(日)放送「ザ・カセットテープ・ミュージック」(BS12 トゥエルビ)より(C)BS12 トゥエルビ