綾野剛&星野源が“機動捜査隊”を演じて発見した“機捜”の姿勢<「MIU404」インタビュー前編>

2020/06/26 06:00 配信

ドラマ インタビュー

「MIU404」第一話より(C)TBS


――綾野さんは、機動力と運動神経はピカイチでも機捜経験がなく、刑事の常識にも欠ける刑事・伊吹藍を演じられますが、ご自身が思う伊吹はどんなキャラクターでしょうか?

綾野剛:伊吹は、“なんだかいつもとにかく機嫌がいい人”です。あと、切り替えが早いですね。悩まないし、「何か起きたらしようがない、次いこう!」っていうメリハリがある人です。僕もこういう友達が欲しいなって思います。自分の“ツレ”みたいな感覚です。

「MIU404」第一話より(C)TBS


――そんな伊吹を演じてみて、いかがですか?

綾野:今回「ドラゴンボール」とか少年漫画を読んだりして伊吹を形成していった部分があるんですが、あまり演じているっていう感覚はないですかね。

自分の“素”で役になりきるのもいいと思いますが、僕はそのやり方は散々やってきたので、今回は自分のいいところをちゃんと伊吹にアウトプットして合体させるという感じです。なので、より自分らしく演じています。

伊吹は物語を引っ張る力を持っているキャラクターなので、期待に応えられるように自分にプレッシャーを与えていきながら、責任を持ってやり切りたいと思います。

――星野さんは、観察眼と社交力に長けているものの、自分も他人も信用しない理性的な刑事・志摩一未を演じられますが、ご自身が思う志摩のキャラクターについても教えてください。

星野源:志摩君は、ものすごく推理力と思考力が高くて、周囲からも刑事に向いていると思われている優秀な刑事なんです。一見、だらっとしているし言葉遣いも結構荒い役柄で、人に対して熱く語るようなところがないと見せかけておきながら、捜査になったら急に熱くなったり、推理力を発揮するという部分が「能力高いな」って思います。

「MIU404」第一話より(C)TBS


でもその中で、「闇」というか、愁いをずっと背負っているようなところがあって。完璧で何でもできる人じゃなくて、いろんなことがあって今ちょっとバランスが悪い状態っていうアンバランスな人間だと思うんです。

なぜ彼はそういう人間になったのかはストーリーが進むにつれてだんだん明らかになっていきますが、志摩のそういう面を演じていてすごく面白いし、楽しいですね。

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