――「仲間がほしい」と願いながら、ひとりでひっそり暮らしていたソニックですが、保安官のトムと偶然出会たことで、仲間の大切さを知っていきます。中川さんが、仲間の大切さを感じるのはどんな瞬間でしょうか?
やっぱり、近いからこそ、付き合いが長いからこそ、喝を入れてくれたり、ダメな部分を叱ってくれたりしたときは、改めて仲間の大切さを実感します。どうしても大人になると、怒ってくれる人が少なくなるじゃないですか。自分では気づけない部分をちゃんと見て、時に厳しく言ってくれるのは、ありがたいことだなと思いますね。
――改めて、声で表現する面白さ、難しさも感じられたのではないでしょうか?
そうですね。いろいろと想像しながら、キャラクターの動きに合わせて声だけで感情を表現するのは、やっぱりすごく難しいなと感じます。その難しさ、大変さを経て、声が乗ったときに、キャラクターが初めて出来上がるというのが喜びであり、面白さだと思います。
――映画ならではのソニックの魅力は、どんなところに感じましたか?
まず、ビジュアルが素晴らしいんですよ。目の動き、口の動き、毛1本1本…とすべてが細かく描かれていて、本当にそこに存在しているようなリアルさで。実写の吹き替えをやっているような感覚でした。いつものカッコいいソニックも健在なのですが、内側に秘めている孤独とか、人には見せない弱さとか…初めて見るソニックに出会えるのが、この映画の魅力でもあるんじゃないかなって。「実はこんな一面もあるんだ」と感情移入できる描かれ方になっているので、見てくださった方が、よりソニックのことを好きになれる作品になっているんじゃないかなと思います。ぜひ、スクリーンで今まで見たことのないソニックを感じてもらえればと思います!
※こちらのインタビューは、2020年4月8日に配信したインタビューを加筆・再編集したものです。
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