田中圭、長野五輪の感動金メダルの裏話に「すごい話を知ることができました」

2020/07/04 13:00 配信

映画

映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」で主演を務める田中圭撮影=玉井美世子


スキージャンプ団体の日本代表が金メダルを獲得した1998年の長野五輪。その代表を裏で支えた25人のテストジャンパーの実話を描く映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」が近日公開予定だ。

主演の田中圭は、リレハンメル五輪で好記録を出しながらも、惜しくも団体銀メダルに終わり、長野五輪ではテストジャンパーとして参加した西方仁也を演じた。

映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」は近日、東宝系にて公開(C)2020 映画「ヒノマルソウル」製作委員会


すごい話を知ることができました


「長野オリンピックはもちろん見ていました。日本代表の飛行隊のジャンプの美しさや原田(雅彦)選手の涙のインタビュー、そして船木(和喜)選手の細い眉は印象的(笑)。その裏にこのような実話があったとは。代表選手にプレッシャーがかかるのは想像できましたが、プレッシャーと戦っているのはテストジャンパーも同じだったとは…。西方さんと原田さんの関係を含めて、すごい話を知ることができました」

選手としての意地やプライド、同学年のライバル・原田への思い、五輪金メダルへの憧れなど、さまざまな思いが西方の胸に渦巻く。

「西方さんと原田さんの関係性は僕たちでは想像できないモノだと思いました。仲間でもありライバルでもあり、腐れ縁でもあり、運命でもあって…。すごく複雑な絆で結ばれているなと。そういう独特な関係値は意識して演じました。

また、演じていてすごく不思議な感覚だったのが、今回のセリフ一つ一つに多面的な思いが入り交じっていること。原田さんのジャンプを見て『落ちろ!』と願うシーンがあるのですが、そこには本当にそう思う気持ちと同時に『頑張れ!』という思いもあって。何だか言葉そのものが人間らしいんです。それはやはり実話だからです。すごく生々しいと思います。

前大会で挫折を経験して最後に金メダルを取る原田さんにスポットを当ててもおかしくはないのですが、いろいろなことに悩み、周りの人に支えられて前に進んでいく西方さんが主人公。ヒーロー然とした主人公ではなく一人の人間の物語になっています」