窪田正孝主演、二階堂ふみがヒロインを務める連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。6月29日からは、出演者による解説(副音声)が付く再放送がスタートした。第1~6回の解説を佐藤久志役の山崎育三郎が担当しているが、これが新たな切り口でドラマを楽しむ仕掛けとして作品の魅力を引き出している。
「今日の解説は、佐藤久志です」の名乗りとともに始まった6月30日放送の第2回、描かれたのは10歳の頃の裕一(石田星空)のちょっぴり“残念”な日常。
この頃の裕一は引っ込み思案で運動も苦手、緊張すると言葉がうまく出ない癖もあり、同級生たちにしょっちゅうからかわれ笑い者にされていた。
それでいて家が裕福なものだから、目立つ。“出る杭は打たれる”とばかりに、悪ガキたちに「おめえんち、すげえでっけえ呉服屋だってな」と絡まれ、気の強いとみちゃん(白鳥玉季)には「うちの店のほうが金持ちだわ。それにあんたんとこは、父っちゃんの代になって落ち目だっぺ」と言いがかりをつけられる始末だ。
その場で吹っ掛けられたケンカの“審判”として登場したのが、ガキ大将の“乃木大将”こと村野鉄男(込江大牙)だった。鉄男はきっぱりとした口調で「悔しいことを笑ってごまかすな。このづぐだれ(意気地なし)が。俺は、お前みてえなづぐだれが大っ嫌いだ」とすごみ、去っていった。
やがて上京し、裕一や久志と行動を共にすることになる鉄男の初登場シーン。と、ここで解説の久志は「現れたのは悪ガキの大将、村野鉄男。苦手だったなぁ…」と“本音”を口にした。
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