＜エール副音声＞森山直太朗“藤堂先生”解説週スタート！「ちょっと聴き逃しちゃった」愛嬌あふれるコメントにほっこり

窪田正孝主演、二階堂ふみがヒロインを務める連続テレビ小説「エール」(毎週月～土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)は現在、再放送中。7月13日放送の第13回からは森山直太朗演じる藤堂清晴が副音声解説を担当している。解説中の人物本人が本編にも登場するパターンは初めてで、“藤堂先生”の愛嬌あふれる人柄が作品に新たな楽しみを与えている。

「大きいなぁ、まるでトウモロコシだ」

作曲家・古関裕而氏と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏をモデルに、音楽と共に生きた夫婦の姿を描く本作。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため収録を一時中断した影響で、初回から再放送中。副音声解説を、第1～6回を山崎育三郎“久志”が、第7～12回は松井玲奈“吟”がそれぞれのキャラクターに扮して担当。第13回からは藤堂が登場している。

小学校時代の担任教師・藤堂は、裕一の音楽の才能をいち早く見いだした人物であり、のちに“福島三羽がらす”と呼ばれることになる久志と鉄男(中村蒼)にも影響を与えている。

第13回は、裕一が母の実家に養子に行くことを承諾するという展開だった。音楽の道が閉ざされると理解した上で家族のため決心した裕一。ハーモニカ俱楽部の演奏会では、最後に自身が作曲した作品を万感の思いで指揮し、仲間に別れを告げた。

そんな演奏会シーンを、副音声で藤堂が解説した。

藤堂は「どうした？小山」「浮かない顔だな」と、まるでその場にいるかのように優しく語りかけ、裕一が泣きながら楽譜を抱きしめるシーンでは「見てられないなぁ…こうするしかないのか」と、裕一の無念に寄り添った。

一方で、コミカルな演出も。劇中で藤堂が遅れて演奏会会場に到着した場面では「僕もようやく会場に着きました。ちょっと聴き逃しちゃった」と自己申告。また、バスハーモニカを「大きいなぁ、まるでトウモロコシだ」と例えるなど、個性あふれる解説を展開。裕一の胸中を思えばつらい回だが、愛嬌たっぷりの解説が視聴者に癒しを与えた。