――お二人はギャグパートをやりたいと思わなかったですか?
磯村「実は最初は二人ともやりたいと言っていて…。福田(雄一)監督にも話したんですが、シリアスを徹底してほしいと言われたんですよ」
鈴木「ドラマの初日に『開久はとにかくマジメにやってほしい。シリアス担当だから』と言葉をもらったのを覚えている。僕はそういう役割なんだって。でもちょいちょい引っ張られそうなときもあったけど(笑)」
磯村「(佐藤)二朗さんとムロ(ツヨシ)さんとのシーンでしょ」
鈴木「そう。台本には1行しかないのに、気づけば5分10分一人で話していて。途中で台本を思い浮かべて、あれ?1行だったな…と確認したり、これは絶対に使われないだろうなという思いが交差したりともうちょっとしたパニック。で、話を聞いているとよく分からなくてすごく笑える(笑)。あれはズルいし、ツラかった」
――お二人の印象に残っているシーンはありますか?
鈴木「これはアドリブだと思うんですが、二朗さんと理子ちゃん(清野菜名)のシーンで、『昔、開久の番長にワンパンでやられたんだよ』というやり取りがあって。ドラマのワンシーンを思い出してくれてそれここで入れたのか!と密かにうれしかった」
磯村「確かに。あれ、相当根に持っているのかな?」
鈴木「それだとしてもいいよ。なんかつながっていると感じた(笑)」
磯村「やっぱり台本から読めないのがこの作品の面白いところだよね。そして出演者が個性豊かでエネルギッシュ。よくこれがひとつの作品にまとまるなっていつも思っちゃう。さすが福田監督だなと」
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)