――お互いの印象を教えてください。
泉澤「最初は近寄りがたい雰囲気があったかな(笑)。でも一緒に芝居するうちにどんどん打ち解けた感じです」
山本「そんな風に思っていたんですか？ スタートがかかった瞬間にコロッと変わるのはすごいなと思いました。カメラの前では急に弱々しくなって…。守ってあげたくなるんですよ(笑)」
泉澤「山本さんは『負けないぞ！』という感じであふれていたかな。その雰囲気に引っ張られて自分もやっていけたところもあるので。本当に心強かった。でも、現場では芝居の話なんてしなかったよね。山本さんがそんなことを思ってくれていたことがうれしい」
山本「表現の仕方や出し方はすごく勉強になりました。あと、空き時間にファッションの話をしていたのは忘れられないです。俳優という仕事と服の仕事、両立をさせていて器用だと感じました」
――空き時間はお話をされていたんですね。
泉澤「他愛のない話ばかりですが。一緒のシーンも多かったですし」
山本「そういえば泉澤さんって“世界の泉澤”ってみんなから呼ばれていませんでした？」
泉澤「なぜかね。確かにみんなであだ名の話になって、矢本さんが急に『世界ってどうよ』と言い出し、なぜか“世界の泉澤”(笑)」
山本「監督とか最後の方は“世界”って呼んでいましたよね。もう“泉澤”が全く入っていない(笑)。めちゃくちゃ笑いました」
泉澤「あれ本当に恥ずかしかったんだよ。偉大過ぎるでしょ、“世界”って(笑)。でも全然やめてくれないから、途中からもう“世界”を受け入れることにした。でもその何か笑える感じが“今日俺”の現場ならではなのかなと思ったりして…。すごく楽しかったし、チームワークの良さに驚きました」
――印象に残っているシーンを教えてください。
山本「やはり賀来さんや太賀さんと一緒にいるギャグパートですね。もう、笑いを耐えるのが難しくって…。笑わないようにとほっぺの裏側を噛んでいました」
泉澤「いや、笑ってたって(笑)。特にラストシーンはもうめちゃくちゃ。太賀くんがなんかずーっと小声でブツブツつぶやいて、それがすごく面白い。みんな『やめてくれ！』と思いながら演技をしていました。そのシーンはぜひ見てもらいたいです」
山本「あれはハマっちゃいました。笑い顔を見せちゃいけないと思い、めちゃくちゃ顔を背けています(笑)。あと、顔を見たら笑ってしまうからあごの下とか首とかを見ていました。顔を見たら最後ですよ(笑)」
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