高杉真宙、演技指導で「子犬感を出してほしい」ドラマ「私たちはどうかしている」〈インタビュー〉

2020/08/12 06:00 配信

ドラマ

8月12日スタートのドラマ「私たちはどうかしている」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)に出演する高杉真宙撮影=富田一也

タイトルからしてセンセーショナル、衝撃的なメインヴィジュアル、主題歌は東京事変の書き下ろし「赤の同盟」と、放送前から話題集中のドラマ「私たちはどうかしている」(日本テレビ系)。8月12日にスタートする本作で、舞台となる老舗の和菓子屋「光月庵」の見習い職人・城島裕介を演じる高杉真宙さん。どのキャラクターも一クセあるこの作品で、“素直で明るい好青年”をどう演じていくのか、注目です。

和菓子職人必須の技術「包餡」は、今も苦手です…


——「私たちはどうかしている」の原作は、現在も連載中のコミックですが、読まれましたか? 

はい。まず、表紙が印象的な作品だな、と思いました。背景が真っ赤に染められていて、とても特徴的なんですが、作品を読むとわかる通り、七桜(浜辺美波)にとってトラウマの色なんです。

そこにまず惹かれて、読み進めたところ、世界観が本当に美しいと感じました。特に和菓子は、ドラマでもそうなんですけど、すごく綺麗で芸術的ですし、“和”の美しさがあります。

一方で物語はすごくドロドロしていて、そのギャップが面白いですね。原作は女性向けマンガですが、ミステリー要素が主軸なので、男でもすごく読みやすかったです。僕は普段から少女マンガを読むので、なおさら読みやすく、楽しませてもらいました。

——高杉さんが演じる裕介は、表は素直で明るいけれど、秘密も抱えている青年です。ご自身から見て、どんな風に映りましたか?

秘密はあるけれど、すごく直球で感情豊かだな、という印象です。行動のスタートとゴールがハッキリしている子なので、僕としては演じやすいですね。

——監督からは、演技指導で「子犬感を出してほしい」と言われたとか。

「人に好かれる子であってほしい」というビジョンがあったみたいで、当初はそこをかなり意識して演じていました。

——和菓子屋さんの職人として必須の技術「包餡」が最初のころは苦手だったと聞いていますが、上手になりましたか?

これがですね、未だに苦手なんです(笑)。「包餡」って、文字通り餡を包むことなんですけど、包む側の生地や練切が薄くなりすぎないようにしたりと、すごく細かい作業なんですよ。

見習いが最初に学ぶ技術なんですが、ドラマ中の裕介はずっと見習いなので(笑)、今年の1月から今に至るまで、練習を続けています。本当に、難しいんですよ…。