高杉真宙、演技指導で「子犬感を出してほしい」ドラマ「私たちはどうかしている」〈インタビュー〉
——共演者の浜辺美波さん、横浜流星さんとは、過去に共演経験がありますよね。撮影の合間は、どんな話題で盛り上がっていますか?
共通の知り合いの話が多いですね。ふだん話しているときは、役やお芝居については、あんまり話さないかも。
二人だけじゃなく、今回の共演者には知っている方が多いので、「はじめまして」の緊張がないまま現場に入れて、僕としては幸せな環境だなと思っています。
——ネットニュースにもなっていましたが、女将役の観月ありささんは初の悪役女を演じるんですよね。
観月さんとは初めてお会いしたんですけど、まず悪役が初だということにびっくりして。老舗の和菓子屋の女将さん役ですが、振り向いたときの迫力がすごいんですよ。光月庵の柱のような存在だと思うし、柱としての折れない感じは漫画同様で、とてもカッコイイです。
観月さんのシーンを楽屋のモニターで見ていると、マネージャーさんと一緒に「素敵ですね」と感動しています。思わず、目を奪われるんですよ。
——そして制作チームは、SNS上で考察がとても盛り上がった「あなたの番です」(2019年日本テレビ系)と同じチーム。今回、メインの謎は「光月庵の若旦那を殺したのは誰か?」ですが、考察は盛り上がりそうですか?
そうですね、僕も考察をしていたんですけど、台本を読んでも予想がつかなくて。犯人を知っている人が他の人に話しているとき、近くにいた僕はたまたまその名前を聞いたんですが…「えーっ!?」と思いました。表面上は冷静にしていましたが、心中はかなりの衝撃でしたね(笑)。
そう考えると、今回もきっと考察は盛り上がるんじゃないかな。
——最後に、この作品の魅力を教えてください。
綺麗な世界観で繰り広げられるドロドロとしたストーリーは、ある種対照的で、そのギャップは映像でさらに磨きがかかると思います。
古い日本家屋をセットで使っていて、和服姿も含めて、和の良さを感じられる世界観が魅力的です。作中に出てくる和菓子は、本当に職人さんが作ってくれているので、毎回魂が籠もっているなと感じます。ぜひ、注目してください。
美しさとドロドロが両立した世界の中で描かれる、浜辺さんと横浜さんのラブシーンはとても素敵なので、そこもお楽しみに!
取材・文=篠崎美緒