榮倉奈々、初共演の“夫”菅田将暉を「コミュニケーションがとても上手な人」<映画「糸」連載その4>

2020/08/09 07:00 配信

映画

映画「糸」(8月21日・金公開)で、主人公・漣(菅田将暉)が働くチーズ工房の先輩・香を演じた榮倉奈々撮影=大石隼土


一人で「ファイト!」を歌っている声が外に漏れていて…


――劇中に香が中島みゆきさんの「ファイト!」をカラオケで歌うシーンがありますが、菅田さんはそこがとても印象に残っていると言われていました。

うまく歌うシーンではないので、最初は練習をしないまま現場に行こうと思っていました。そうしたら、意図してなのかは分からないのですが(笑)、泊まっていたホテルの上にカラオケボックスがあったんです。ならば「練習しよう」と思って、そのカラオケボックスに行きました。

――お一人で?

そうです、私一人で。その日、菅田くんと(漣の親友・直樹役の)成田凌くん、(直樹の二番目の妻となる利子役の)二階堂ふみさんも同じホテルに泊まっていたのですが、どうやら3人でカラオケに来ていたらしくて。それで私が一人で「ファイト!」を歌っている声が外に漏れていたという話を、後日この作品とは全く関係ない人から聞いて、とても恥ずかしかったです(笑)。

ずいぶん後になってから、菅田くんに「あのとき聞いていたんでしょ!」と言いましたけどね。ひどい話です(笑)。

――香と漣のシーンは、彼らが生まれ育った北海道で撮影が行われました。ロケとしては夏編と秋編があったそうですね。

夏編の撮影のときは猛暑で、汗だくになっていたのを覚えています。特に「ファイト!」を歌うシーンは、緊張もあって…(笑)。夏編は過酷でした。実は夏編、秋編のほかにも、雪景色を撮るために冬にも行っていて、合計3回、北海道を訪れました。特に冬の撮影で行ったときは食べ物がとてもおいしくて、毎日いろんなものを食べました(笑)。

――その中で特に印象に残っているものはありますか?

お肉もおいしかったですし、海鮮もおいしかった。ジンギスカンなんてほとんど毎日食べて、まさに少年のような食欲でした(笑)。