安斉かれん、愛すべき場所は“えのすい”〈ロングインタビュー〉

2020/08/20 07:00 配信

音楽

安斉かれん撮影=富田一也


――歌詞からどんなメッセージを伝えていきたいと思ってますか?

「『僕らは強くなれる。』の歌詞も高校1年の頃に書いた日記から引っ張ってきた言葉なんですけど、今回の曲のテーマに自分が吹奏楽部だったときの気持ちがピッタリハマると思ったんです。人って、日々成長していくし、1年でもすごく大きく考え方が変化したりするから、よりリアルな歌詞が書けると思うんです。もう、自分が高校1年生だった頃の気持ちには戻れないから、そのときに書いた言葉って、そのときにしかない感情だと思うので。そういう等身大の自分を大事にしながら、それを歌詞にすることで、歌詞と共に自分も成長していけたらいいなって。嘘はつきたく無いんです。歌詞の中でも。ずっと等身大で、背伸びせずにいたいから。歌を歌うときは、いつも自分の日記を読んでるみたいな感覚なんです」

――なるほど。そういう意味では、今回この曲は夏季高校野球 都道府県別大会のテーマソングでもあるから、本当にリアルに響くのかもしれませんね。

「そうなんです! 高校生だった自分の想いそのものなので。聴いてくれた人たちの中には受験生の方もいらして、“すごく勇気付けられました”とか“最近元気がなかったんですけど、この曲を聴いて背中を押してもらえて元気になれました”って言ってくれた感想もあって、すごくうれしかったです」