吉沢亮と杉咲花が共演した映画「青くて痛くて脆い」(8月28日[金]公開)。「君の膵臓を食べたい」で人気を博した住野よるの同名小説を映画化した青春サスペンスで、吉沢と杉咲は「世界を変える」という目標を掲げる秘密結社サークルを立ち上げた大学生を好演。映画のタイトルどおり、青春の青さと痛さと脆さを体現した二人にインタビューした。
――原作小説から感じた魅力を教えてください。
杉咲:私が演じた秋好も吉沢さんの楓も屈折した部分があって、ちょっと変わったキャラクターなんです。最初のうちは二人のかわいらしいやりとりがあり、大学でサークルを作るとか、私はそういう経験がないので、楽しそうだなと思って読んでいました。
ところが、突然、後ろからナイフで刺されたような衝撃的な展開が訪れて。ただの青春を描いた作品で終わらないところに魅力を感じました。あと、SNSを使った描写にもリアリティがあるなと思いました。
吉沢:僕もすごく今っぽいなと思いました。行き過ぎた正義感が変わる瞬間や、悪いことをした人を見つけて全員でボコボコにする感じとか。そういうことを含めて今の時代を象徴している作品だなと思ったし、今の世の中に対するメッセージがすごくつまった作品だと思いました。
――それぞれが演じられた役について教えてください。
吉沢:楓は僕が今までに演じたことのない闇の抱え方、屈折の仕方をした男の子でした。というのも、自分で勝手に裏切られたと勘違いして、自分で勝手に落ちていくんです。たぶん見た人から嫌われる役だと思ったし、嫌われないと意味がないなと思ったので、そいう部分では挑戦的な役だったと思います。
杉咲:秋好はつねに前向きで、すごく元気。とにかくポジティブな女の子なんですけど、そういうキャラクターを演じるのは私も初めてだったので、挑戦だなと思いました。あと、秋好は楓からも言われていますけど、その自信はどこからくんだと思うぐらい揺るがないものを持っていて、そうい続けられるのはすごいなと思います。
――自分と重なる部分はありますか?
吉沢:僕はないかな(笑)。
杉咲:私もあまりないですけど、秋好が常に楽しく過ごそうとしている点では、私も人と話をするのが好きだし、共感はできるかなと思います。
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