そして、杉咲は「小さい頃、ポテトが好きで、母もポテトが好きでよく食べてたんです。カリカリのポテトとフニャッとしたポテトがあるじゃないですか。母はフニャッとした方が好きで、そういうのを見つけ出すと喜んでくれたので、見えないところで指でつぶして『あったよ!』ってうそついてました。優しさということにしておきたいです」とかわいいうそのエピソードを聞かせてくれた。
「皆さん個性的過ぎて最後に話すのが気まずくて」と前置きしつつ、吉沢は「僕、ずっとバッタが苦手だとすごい話してて、『人生で4回泣かされた』とか言ってたんですけど、最近、ど田舎のロケをずっとしていて、そいつらに慣れるんですよ。でも、(28日の)朝、『ZIP!』に出た時にバッタ大嫌いアピールをしちゃって、本当は心の中で『克服しちゃってるんだよな』って申し訳ない気持ちになりました。この話をいっぱいしてきたから僕のファンの方は『吉沢亮はバッタが大嫌い』だと、“吉沢亮=バッタ”ぐらいになってるかもしれません。なのに、乗り越えちゃって、ファンの方を裏切っちゃったかっていう悲しさ…。すいません、うそついて」と、実は苦手なバッタを克服していたことを懺悔した。
最後はW主演の二人が全国の劇場で見ている人たちにメッセージを送った。
杉咲は「このような状況で、このような形で今日という日を迎えられたことはこれからも忘れることはないだろうなと感じています。この映画は胸に刺さるような衝撃的な展開が待ってるんですけど、ラストの吉沢さん演じる楓の表情からは痛々しさを感じながらもどこか勇気をもらえる映画になってると思います。映画を見た時にしか感じられない何かを受けとっていただけたらうれしいです」とコメント。
そして、吉沢は「今、ソーシャルディスタンスという言葉が当たり前に使われている中で、この映画も人との距離感をテーマの一つになっていたり、SNSの中傷というか行き過ぎた正義感、悪い人を見つけたら完膚なきまでにボコボコにしてる様とか、ある意味、ものすごく今っぽいなという気がしています。
今だから見てほしい映画だと思っています。ここにいるすてきな役者さんがすてきな演技をしていて、感情がとてもリアルですし個性的だし、すごくいろんな目線で見られる作品だと思います。一度見た方もまた見てもらうと違う見え方ができるので、ぜひ『楽しいな』『いい映画だな』と思っていただけた方はぜひSNSで広めたり、友達に広めてもらえるとうれしいです」と作品の魅力をアピールした。
映画「青くて痛くて脆い」は全国東宝系にて公開中。
取材・文・撮影=田中隆信
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