おとなりの大学生の亨(伊藤健太郎)に恋する14歳の少女・つばめ(清原果耶)。優しく支えてくれる父(吉岡秀隆)と、明るく包み込んでくれる育ての母(坂井真紀)。もうすぐ二人の間に赤ちゃんが生まれるのだ。幸せそうな両親の姿はつばめの心をチクチクと刺していた。
しかも、学校は元カレの笹川(醍醐虎汰朗)との悪いうわさでもちきりで、なんだか居心地が悪い。つばめは書道教室の屋上で、一人過ごす時間が好きだった。ところがある夜、唯一のいこいの場にちん入者が。
空を見上げたつばめの目に飛び込んできたのは、星空を舞う老婆の姿。派手な装いの老婆の星ばあ(桃井かおり)は、キックボードを乗り回しながら、「年くったら、なんだってできるようになるんだ――」とはしゃいでいる。
最初は、自由気ままな星ばあが苦手だったのに、つばめはいつしか悩みを打ち明けるようになっていた。
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