――なかなか難しいのかもしれませんが、自粛ムードから完全に解放されたら、何かやりたいことなどありますか?
お客さまが目の前にいて、マスクも着けていない状態でお芝居をしたいというのを、まずしたいですね。やっぱりマスクをして“表情”が見えない中で、声も出してはいけない、拍手だけというのは、独特の空気感で、お客さまの感覚も感じ取りにくいので、まずはそこに早く戻りたいなと思います。
――ありがとうございます。では最後に改めて、今回配信されます著書について一言お願いします。
「エール」で演じる佐藤久志が山崎育三郎さんそのものだというご意見もありますが、自分としては、そうじゃない部分も持っていて(笑)。一般的にそうだと思うんですよ、めちゃくちゃ言われるんですよ「エールの久志ってそのまんまだよね」って。
視聴者の方から「山崎育三郎まんまじゃん!」って言われるんですけど、久志という役自体も、幼少期にお母さんと別れがあって、すごくふさぎ込んでしまったところを、藤堂先生という森山直太朗さん演じる先生と出会って、音楽に救われて、前向きに考えて生きていき、自分というものを見いだしていく。
明るく華やかにやっている人ほど、何かそこに至るまでの物語が必ずあると思っています。明るい人ほど、すごく繊細だったり。
「エール」で「プリンスです」ってやっているそういう人なんだろうと思っている方は、もう一つの山崎育三郎の物語というのを、この本を通して感じていただけたらうれしいです。ぜひ読んでいただきたいです。
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