濱田岳&水川あさみが“最笑”夫婦を熱演!ダメ夫演じた濱田「彼のいいところが本当に少ないんですよね(笑)」<喜劇 愛妻物語>

2020/09/11 10:00 配信

映画

ダメ夫と彼を支える恐妻を演じた濱田岳&水川あさみ撮影=玉井美世子/スタイリスト=勝見宜人(KoaHole inc)(濱田)、岡部美穂(水川)/ヘア&メーク=池田美里(濱田)、岡野瑞恵(水川)


「百円の恋」(2014年)で日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた脚本家の足立紳が監督を務め、自身の夫婦生活を赤裸々につづった自伝的小説を映画化した「喜劇 愛妻物語」(9月11日[金]公開)。映画「今度は愛妻家」(2010年)でもカップルを演じた濱田岳水川あさみが、本作では結婚10年目のセックスレス夫婦を好演。愛憎渦巻く夫婦のやりとりをコミカルに演じ、絶妙のかけ合いを見せる二人に、映画の見どころや撮影の裏話について聞いた。

彼のいいところを探してみるんだけど、それが本当に少ないんですよね(笑)


――濱田さんが演じられた豪太は、収入ほぼゼロの売れない脚本家。一方の水川さん演じるチカは、そんなダメ夫に罵声を浴びせかける恐妻。二人のパワーバランスがとても面白かったです。

濱田:豪太はちゃんとした稼ぎもないのに、すきあらばチカちゃんとのセックスに持ち込もうとしたりして、本当にダメなヤツなんですよ。でも、僕が豪太をちゃんと好きになってあげないといけないと思ったので、彼のいいところを探してみるんだけど、それが本当に少ないんですよね(笑)。

水川:でも、憎めないところもあるよね。愛嬌だけで世の中を渡ってこれた強運の持ち主だし、それは豪太の人間としての強さでもあると思う。

濱田:確かにすごい生命力の持ち主だよね(笑)。たぶん豪太の一番いいところは、チカちゃんのことが大好きなところだと思います。脚本の仕事がうまくいかないだけでなく、毎日ヘラヘラして生きているから、チカちゃんに怒られてばかりいますけど、それが豪太にはまったく響いていないというのもすごいなと(笑)。

水川:あの動じなさは本当にすごいよね(笑)。

濱田:ただ、僕も怒られたら笑ってしまうタイプなので、そこは豪太と一緒なんですけどね(笑)。

――チカの豪太への罵倒はすさまじいものがありますが(笑)、水川さん的にはチカは豪太のことをどう思っていると思いますか?

水川:チカは表面だけ見れば怒ってばかりいますが、それでも豪太と一緒にいるということは、豪太の脚本家としての才能を信じたいと思っていると思います。他のことがまったくダメでも、一つだけでも素晴らしいところがあったら、一緒に生きていく意味があるじゃないですか。多分、チカにはそういう思いがあるんだと思います。

――チカはなんだかんだ言いつつも自分のパートの稼ぎで一家を支えていて、とても懐の深い女性だと思いました。

水川:そうですよね。すごく器の大きい女性だと思います。