梅はもう一つ、文筆業へのモヤモヤにも落とし前をつけていた。
かつて読書の楽しさを教えた同級生であり、今は先輩作家“幸文子”を名乗る結(森田想)との対談当日。梅の発言を「バカバカしい」「くだらない」とことごとく否定し敵対意識をむき出しにする結に、梅は逃げもせず反発もせず、ただ静かに「結ちゃんはどうして本を書くの?」と問いかけた。
梅にとって結は嫉妬の対象であり、追いつき追い越したいと願うライバル。だが実は、結にとっての梅も同じ存在だった。「あなたは最初から何でも持ってる」と本心を口にした結に、梅も「私はずっと、あなたに嫉妬してた」と打ち明けた。
素直に相手への妬みの感情を打ち明け合ったこの2人なら、今後は素直にお互いのよいところ、自分の足りないところも認め合い、良きライバルとして共に成長していくのだろう。そんな前向きな予感漂うシーンとなった。
勇気を出して一歩踏み出すことで、こじれていた結との関係を正し、途切れそうだった五郎との関係も手繰り寄せた梅。梅が自分で行動することで掴んだ結末に、視聴者からも「梅ちゃんカッコいい」「行動力がすごい」「惚れた」といった感動の声が上がり、Twitterでは第70回の放送後、午前9時台までに「#エール」「梅ちゃん」がトレンド急上昇ワード入りするなど、大きな注目を集めた。
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