9月27日放送の大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)にて、第25回「羽運ぶ蟻(あり)」が放送された。
同作は、史料がほとんど残っていない20代の明智光秀(長谷川博己)の青春時代から始まり、織田信長、斎藤道三、今川義元、松永久秀、さらに豊臣秀吉や徳川家康といった英雄たちが天下を狙って戦う群雄割拠の時代を描く物語。
(以下、第25回のネタバレを含みます)
第25回では、信長(染谷将太)が長きに渡る斎藤龍興との戦に勝ち、ついに美濃を平定。明智家のかつての家臣・伝吾(徳重聡)から文が届き、光秀は母・牧(石川さゆり)を連れて、なつかしい美濃へと旅をすることに。牧は、光秀に「美濃で暮らしたい」という思いを伝える。美濃では、村人らが宴会を開き牧も楽しそうに過ごしていた。その夜、光秀に牧は感謝の言葉と「誇りをもって生きなさい」と語った。
この場面について石川は「第25回で、『誇りを持って自分の思うがままに生きなさい。そうする中できっと自分のやるべきことが見えてくるはずです』と光秀に話すシーンがあります。十兵衛が母を美濃に送り届けて帰るときに、きっと彼の頭の中では『誇りを持って生きていくんだ。自分には土岐源氏の血が流れているんだ。でも思うがままって何なんだろう』と、また葛藤しながら、自分の中で自分の行く末を作っていくのだろうと思います。そういう良いセリフがいっぱいありますね。十兵衛に母としての言葉を1つずつ置いているような、そんな気がしています」と振り返った。
また、牧にとって十兵衛(長谷川博己)はどのような息子だったかを「息子を育てるという感覚とは違い、ちゃんと家を譲っていく、その家をしっかりと継いでいく、その長となる者を育てていきます。十兵衛はいつどこで命を取られるかという日々を過ごして大人になっていきますが、十兵衛が帰ってきたときに『おかえり!』と声をかけるせりふにも、『けがはしてないか、ちゃんと無事か』と、その一言に気持ちを込めながら演じています」と語った。
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