吟を演じる松井玲奈にとって、連続テレビ小説出演は「まんぷく」(2018年)に続き2作目。「エール」の吟役では活発なイメージの少女期、年頃になりお見合いを繰り返す姿をコミカルに演じた独身時代、そして軍人の妻となってからのしっとり落ち着いた雰囲気…と、吟の成長を見事に演じ分けている。
戦時色の広がりとともに、ワンピースなどの洋装が多かった服装も、腰丈の着物とモンペ、かっぽう着といった標準服に切り替わった。色白の松井に、ひっつめ髪と質素な紺の着物がよく似合う。
背筋をしゃんと伸ばした姿に視聴者からは「凜とした吟さん、美しい」「松井玲奈さん、寂しげな雰囲気がすごくハマってる」といった声も。「ふたりっ子」(1996年)や「純情きらり」(2006年)、「あさが来た」(2015年)など、姉妹の生き方の対比は連続テレビ小説の歴史の中でもヒット作によく見られるテーマの一つ。戦争という大きな出来事の中で、音たち3姉妹の生き方がどう交わり、どう対比していくのかが今後の見どころの一つになっていきそうだ。
30日(水)は第78回を放送する。
裕一をたずねて、豊橋の関内家で馬具づくりの修行をしている五郎(岡部大)が突然現れる。職人頭・岩城(吉原光夫)の試験に落ちてばかりですっかり自信をなくしてしまった五郎を、さらに梅がすごい剣幕で追ってくる。一方、音は、音楽挺身隊に参加すべきかどうか、迷っていた。
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