2020/10/06 12:00 配信
――玲子と慶太のキャラクターを作るにあたりこだわった部分や、裏設定などはありますでしょうか?
主人公の玲子は、過去のある出来事がきっかけで“清貧”という価値観を持つようになったんです。この価値観は一見すると周りからは「変な人」「ケチ」って思われてしまうかも知れないけれど、自分の中でこれはいい、これはだめっていうのがしっかりしている芯の通った主人公にしたいと思い、玲子のキャラクターを作りました。
また昨今、人とのコミュニケーションが求められている中で、玲子が働く経理部のように仕事に実直で、自分が出来ることをこなして評価される、そういう職業に就いている設定も面白いかなって思いました。
慶太は、みんなの中の「浪費したい!」という思いを体現しているキャラクターにしたいと思っていました。
彼はいろいろなものを買ったり、短期間で別の物に目移りをしてしまったりするのですが、その一方で、たくさんのものに愛着を持っている愛が溢れている人なんです。
学校のクラスとか、会社にもいると思うんですけど、そういう人って周りの人の顔色をとても見ている気がします。
慶太も短時間で「この人が何考えてるのかな?どういう人なのかな?」って、先入観なく入ってくる人なので、そういう愛されるキャラクターにしたいと思い、慶太を作りましたね。
今回、玲子が周りの人から「変わり者」と印象付けられている中で、慶太であれば先入観なく玲子の所に来てくれて、その上で、自分が「辛いな…いやだな…」って、思った時に優しくしてくれる存在だったら、玲子の心の壁を開くことができるんじゃないかなって思ったんです。
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