2021年よりWOWOWプライムにて放送予定の「連続ドラマW 華麗なる一族」。このほど、本作のティザーポスターが公開となった。これまで度々映像化されてきた山崎豊子の同名小説を、WOWOW開局30周年記念の一環として制作する本作。自身も2021年にデビュー40周年を迎える中井貴一を主演に、富と権力をめぐる人間の野望と愛憎を描いていく。
「白い巨塔」「不毛地帯」「運命の人」など、数多の小説がドラマ化されている山崎豊子。WOWOWでは、「連続ドラマW 沈まぬ太陽」(2016年、WOWOWプライム)が開局25周年記念作品として放送されたが、今回山崎作品が再びWOWOWのアニバーサリーイヤーを飾ることとなった。
本作では、大阪万博を間近に控えた高度経済成長期の関西を舞台に、富と権力獲得の手段として関西の政財界で閨閥を張り巡らす阪神銀行の頭取・万俵大介(中井)を中心に、“華麗なる一族”の繁栄と崩壊が描かれる。
2007年放送のTBS版では、大介の息子・鉄平の視点から物語が進んでいったが、本作では大介を主人公に据え、壮大な野望の実現に向け突き進む彼の思いをより深く描き出す。
このほど公開された本作のティザーポスターは、中井貴一演じる本作の主人公・万俵大介の1ショットを生かしたインパクトあふれるビジュアル。その堂々たる佇まいは、無言の圧力さえ感じさせる。
また、ベルベットのカーテンと大介が座るクラシックな椅子は高貴な洋館を思わせ、まさしく“華麗なる一族”の当主にふさわしいゴージャスな雰囲気を演出している。
「欲望に、限りはない。」というコピーでは、壮大な野望を成し遂げるために非情とも思える計画を練る大介自身を表現。財閥を率いる総帥としての屈強な魂が垣間見える仕上がりは、本作への期待感を高めること必至だ。
高度経済成長期の日本。預金高10位にランクされる阪神銀行のオーナー頭取・万俵大介(中井貴一)は、銀行の他にも多くの事業を手掛ける万俵コンツェルンの総帥だった。
大介は長女・一子の夫である大蔵省のエリート官僚・美馬から、都市銀行再編の動きを聞きつけ、生き残りを目指し大手銀行を吸収合併しようと画策する。
その一方で、万俵家には、大介の妻・寧子と阪神銀行と同じく万俵コンツェルンを支える柱の一つである阪神特殊製鋼の専務取締役の長男・鉄平、阪神銀行に勤める次男・銀平、次女・二子、三女・三子のほかに、長く同居する大介の愛人・相子の存在があった。
家庭内で大きな力を持ち、万俵家の閨閥づくりを推し進める相子の存在を鉄平たちは疎ましく思っていた。さらに鉄平は、悲願としていた高炉建設の融資をめぐって大介と対立し、二人は確執を深めていく。
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