10月12日(月)から6日間にわたり、全編スマートフォンの画面のみで描く戦国SF時代劇「光秀のスマホ」(夜11:40-11:45、NHK総合)が放送される。武将たちが群雄割拠し、天下統一に向けて覇権を争った戦国時代。もしも彼ら武将たちがスマホを持っていたら、合戦の勝敗をニュース速報で受け取り、SNS上で同盟を結び、フリマアプリで武器を売買し、マッチングアプリで家臣を探し、“裏アカ”を駆使して謀反の準備を進めるかもしれない。
そんな“もしも”の世界を描く本作の主人公は、大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の主人公でもある明智光秀。大河ドラマでは、乱れた世を憂う勇猛果敢な戦国武将であるが、本作の光秀は、“エゴサ”をして評判の悪さに落ち込んだり、フォロワーの伸びを気にしたり、裏アカで愚痴をこぼしたりする。
そんな等身大の光秀が、あるツイートをきっかけに織田信長に仕官するところから始まり、“パワハラ”上司・信長やライバル・羽柴秀吉との出世争いの果てに、本能寺の変を起こすところまでを描く。
ドラマの大きな特徴は、全編通じて“スマホ画面と背景しか映らない”という点。光秀の顔は一切映らず、光秀が戦国武将たちとやり取りするメッセージやスタンプ、画像や通話がスマホ画面上に次々映し出される。そのため、視聴者は光秀の目線で、光秀のスマホをのぞき見ているような感覚で、ドラマを視聴することになる。
さらに、ニュースのラインナップに並ぶ雑多な記事や、タイムラインに投稿された多数のツイートなど、スマホ画の端々には、物語の大筋とは関係のない歴史の小ネタがちりばめられており、一時停止したくなる情報量の多さも見どころとなっている。
また、ビデオ通話で登場し、光秀を翻弄する秀吉を和田正人、容赦なく“パワハラ鬼電”をかけてきて、光秀を震え上がらせる信長の「声」を声優・島﨑信長が演じる。
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