NMB48・吉田朱里が卒業前の心境を告白「何もかも最後かって思うと、寂しい」

2020/10/14 18:00 配信

アイドル

結成10周年を迎えたNMB48の白間美瑠、小嶋花梨、吉田朱里

NMB48が2020年10月に10周年を迎える。大きな節目を迎えた今年、10月23日(金)、24日(土)には大阪城ホールでコンサートを開催することが発表された。10月23日(金)の10周年記念コンサートはBSスカパー!で生中継され、あわせて特別番組「NMB48 10年目のラップタイム~10年目もやったんで!~」も放送される。

この特別番組では、NMB48・白間美瑠、吉田朱里、村瀬紗英、渋谷凪咲、小嶋花梨、山本彩加、梅山恋和、上西怜、山本望叶がMCのチョコレートプラネットの進行の下、貴重なライブ映像やバラエティ映像とともにこれまでの軌跡を振り返っていく。17日(土)の#2放送回では、6年目から9年目を回顧。小嶋、彩加、梅山、上西、望叶のオーディション時の映像やそれぞれの期生のお披露目公演の映像、6周年から9周年コンサートの映像を公開し、メンバーそれぞれが当時の心境を明かす。

今回、メンバーにインタビューを行い、これまでの活動で一番印象に残っていることや吉田の卒業に対する思いなどについて聞いた。

――これまでの活動の中で一番印象に残っていることは?

白間「一番!?一番かぁ~(悩)。『マジジョテッペンブルース』かなぁ。NMBがSKEさんのライブに乱入して、SKEさんにけんかを売るみたいな登場をさせてもらったことがあったんですけど、その時のことはめっちゃ覚えています。練習の時に舞台監督さんが見てくださるんですけど、その舞台監督さんがめっちゃ怖い人で...。今でも、会ったら鳥肌立ちます」

吉田「つらいことで言ったら、初期の頃の『誰かのために』公演をやっていた時ですね。その時は、毎日公演をやりながら『絶滅黒髪少女』のMVを撮ったり、次の劇場公演の演目を覚えたり、出張公演もして、合宿して...って、めっちゃ忙しくてもう全然何も頭に入ってこないという状態やったんです。そんな時の合宿で、私、寝坊しちゃったんですよ」

白間「してた~!(笑)」

吉田「同じ部屋の子が『私、起きれるから目覚まし大丈夫』って言ってたから、『大丈夫』って思って寝たら...(苦笑)。起きたらレッスンが始まっていて、レッスン場に『遅れてすいません』って言って入っていったら、『もうレッスン出んでいい』って言われてアンダーの子と位置を変えられて。そのレッスンはあと2週間しかないのに、もう入れなくて『どうしよう』ってなったんですよ(泣)。その頃は、もう本当につらくて...。でも、あの時があったから今はもう何にも動じなくなりました(笑)」

白間「あったなぁ~。夜まで撮影して、そのまま夜行バスで東京行くとか」

小嶋「この話の後に話せることは何もないですけど(笑)、私は自分の出来事でいうとやっぱりキャプテンになったことですね。キャプテンになってから、考え方や取り組む姿勢が変わりました。キャプテンになる前は自分のことばっかりだったのが、グループを優先して考えられるようになりました」

吉田「キャプテンになって2年?そうとは思えない成長ぶり!貫禄あるもん、最近」

白間「1期生みたいやんな(笑)」

小嶋「それはやばいですよ!6年違いますから(苦笑)」

上西「私はやっぱり総選挙ですね。グラビアで活動させていただくことが多かったんですけど、それが減ってきて『自分って何があるやろう』って悩んでいた時に総選挙という機会をいただけて、『ここで絶対結果を出したい』って思って、ファンの皆さんと初めて結果を出せた場所なので、一番印象に残っています」

村瀬「私は、チームツアーで初めてソロで弾き語りをしたことです。その時に両親が観に来ていて、私が一人で弾き語っている姿を見て泣いてくれていたみたいで、それを後から聞いてすごくうれしかった!」

渋谷「私は、ピアノの弾き語りをして、それが失敗してしまった時です。演奏が止まってしまったら、ファンの皆さんが歌ってくださって! それまでは、ライブって出来上がったものを見せる発表の場のように思ってたんですけど、その時に『ライブって、ファンの皆さんと一緒に作り上げているもんなんやな』って気付けて、『NMBのファンの方ってこんなにも温かくて優しいんや』って感じられて、ずっと思い出に残っています」

彩加「アイドルとしてたくさんのステージに立って、ライブをして歌って踊って、握手会もそうですが、NMB48に入ったことでいろんなことにチャレンジできたことです。NMBってアイドルだけじゃなく、その一歩先を行けるというか、一歩目を踏み出せるステップの場所だなって思っていて、モデルのお仕事などもNMBがあったからこそだなって思っています」

望叶「8周年のライブで初めて周年のライブに参加させてもらって、そこで先輩と大きい舞台で一緒にパフォーマンスできたことがすごく思い出に残っています」

梅山「私はライブがすごく好きなので、ライブですね。中でも、周年コンサートは特別なので毎回楽しいです。次の10周年のコンサートも楽しめるように頑張りたいです!」

――吉田さんは卒業コンサートまで1カ月を切りました。現在の心境は?

吉田「卒業コンサートができることが決まったのでちょっと安心しています。一時期は無観客という話も出ていたんですけど、やっぱりファンの人には見てほしいという思いもあったので。会場が決まるまでもいろいろ変更があったりしたので、どんどん決まっていくとその不安もなくなって、今は楽しみな気持ちが増えていっています。

あとは、何をするにも『これが最後なんかな』って思いますね。10年間あたり前にあった"みんなでの楽屋"とか"新幹線の移動"とかに対して、『これからは独りなんやな』って思っちゃいます。あたり前過ぎて、辞めた次の日に普通に劇場に行ってしまいそうやもん(笑)。何もかも『最後か』って思うと、寂しいなって...。

数年前までは同期がどんどん卒業していって寂しいって気持ちが強かったんですけど、それからまた数年たつと今度は後輩たちとの絆が強くなっていってみんながかわいくて、NMBを2個楽しめた感覚なんです。"みんなと一生懸命頑張ったNMB"と"みんなと作り上げたNMB"の2個ある気がしていて、楽しめたなって。

卒業するまでまだ時間があるので、自分が10年間で学んだことを後輩メンバーに伝えていければなって思っています。私も、最初から"女子力動画"とかやって今みたいになったわけじゃなくて、5年がむしゃらにやって、分からなくなった自分がいてからの今なので。自分でも『楽な道ではなかったな』と思っていて、そんな私だから伝えられるんじゃないかって思っているから、卒業するまでの間にメンバー全員が何か目標を見つけられて、その何かへの一歩を踏み出せたら安心して卒業できるなって思っています」

文=原田健

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