林海象監督デビュー作、幻の映画「夢みるように眠りたい」デジタルリマスター版全国公開決定

2020/10/15 11:01 配信

映画

林海象監督のデビュー作で幻の映画「夢みるように眠りたい」(C)映像探偵社

林海象監督のデビュー作で、幻のフィルムとなっていた映画「夢みるように眠りたい」が、デジタルリマスター化されよみがえり、東京・ユーロスペースほか、12月19日(土)から全国順次公開されることが決定した。

1986年の劇場公開当時29歳で、まったく無名で、現場経験もゼロだった林が、モノクロ・サイレントの手法を用いて撮影した、昭和30年代頃の浅草を舞台にした探偵物語だ。

唐十郎主宰の状況劇場に在籍していた佐野史郎の、映画初出演&主演作でもある。

また、この公開決定にあわせ、予告編も解禁された。

あらすじ


大正7年。

初めての女優主演映画といわれる帰山教正監督「生の輝き」以前に、実は月島桜が主演した「永遠の謎」という映画があった。しかし、この「永遠の謎」は、警視庁の映画検閲によって妨害され、ラストシーンがついに撮影されないまま、その名を映画史から消されてしまった。

昭和のはじめ、東京。

私立探偵・魚塚甚(佐野史郎)の元に、月島桜と名のる老婆(深水藤子)から、誘拐された娘の桔梗(佳村萌)を探してほしいとの依頼がくる。調査を続けるうちに、魚塚は、この事件全体が、まるでドラマのようにできすぎていることに気がついていく。