――他人との距離の詰め方といえば、スター俳優・時戸(岩田剛典)の接し方も独特。両親を亡くした後、叔父夫婦の計らいで愛猫と共に高層マンションに住むことになった直実と同じマンションの住人ということもあって2人は急接近しますが、時戸の言動についてはどう思いましたか?
多部:なかなか独特なキャラクターだなと思いました(笑)。
岸井:脚本を読んだ時に「えっ?」ってなりました(笑)。でも、完成した作品を見た時に、この2人だったらそうなるかもしれないなって。
美村:私も、この関係をどうやって表現するんだろうって思ったんです。でも、2人のシーンを見た時に直実ちゃんが時戸の存在に対して違和感みたいなものを抱いている感じが表面に出ていたんです。
だからこそ、その後に2人の距離が少しずつ縮まっていく様子が自然だったし「あぁ、そうなるよね」って納得できました。
多部:私自身が時戸と同じ業界にいるから「えっ?」ってなるのかもしれないですが、もし直実と同じ立場だったらひかれていくのかなとは思います。
――時戸から「オムライスを作ってほしい」と言われた直実が自分の家に招き入れる心情は理解できる?
多部:どうだろう。ただ、私の仲のいい友達に韓国の男性アイドルグループにハマっている子がいるんです。もし、その子がお気に入りのアイドルの方と同じマンションのエレベーターで遭遇して「オムライスを作ってほしい」と言われたら、きっと作ると思うんですよね(笑)。だから、直実もそういうことなのかなって思います。
――最後に、映画のタイトルにちなんで“こんな家に住んでみたい”という理想の家を教えてください!
多部:これは私の夢なんですが、お城に住んでみたいです!
美村:えっ? 意外かも。
岸井:あれ、コンビニがなきゃダメって言ってませんでしたっけ?
多部:なので、都心にあるお城が理想です(笑)。玄関は両扉を開けるイメージで、友達が遊びに来た時は、螺旋階段のようなところを上から降りてきて出迎えたい。
美村:それ、楽しそう。じゃあ、私はその玄関に続く大きな中庭が欲しい。鳥が飛んできてくれたらうれしいなぁ。かなり広いサンルームみたいな感じで、普段の四季とは違う南国の植物を育ててみたいです。
――完全に“お城縛り”になってしまいました(笑)。
岸井:私はそのお城に大きなお風呂が欲しいです。
美村:それもいいね。
多部:形は? 丸型?
岸井:丸です。
多部:やっぱりいいよね、丸は。
岸井:ジャグジーが付いていて、何でも好きなことができるお風呂だったらうれしいです。
美村:いいお家ができました(笑)。
――そして“近所にコンビニ”が必須条件?
多部:はい!だから、場所はやっぱり都心じゃないとダメなんです。
美村:城の中にコンビニがあるっていうのはどう?
岸井:それ、いいかも!
多部:理想的なお城生活になりそうです(笑)。
取材・文=小池貴之
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