ホテルのVIPルームで密会している東都銀行の頭取・一原福造と秘書・照井七菜(広瀬アリス)。楽しい時間を過ごす2人だが、突然福造が苦しみ始め、意識を失う。
すると、ホテルの制服を着た望月千代(木村文乃)、長谷不二子(菜々緒)、パク・サラン(シム・ウンギョン)、鰐淵五月(室井滋)が現れ、心肺蘇生を試みる。しかし、そのかいなく福造は死亡。オロオロ取り乱すだけの七菜を横目に、4人は淡々と部屋に残った証拠の隠滅作業を進める。
一方、フロントでは風間三和(大島優子)が、支配人に宿泊記録の削除を命じていた。その後、三和の手引きで風のように去って行く5人。
実は生前、福造が行きつけのラーメン店の店主で司法書士の資格を持つ萬敬太郎(江口洋介)に、どこで倒れても自宅で亡くなったことにしてくれと依頼しており、彼の指示で5人が駆け付けていた。
急なトップの死に騒然となる中、福造のお別れ会が催され、財務大臣の粟田口十三をはじめ政財界の要人たちが続々と式場を訪れる。
献花係を務めるのは常務秘書の千代。警視庁警務部長・北島剛次の後ろに控えるのは秘書の不二子、東京都知事・南勝子とその秘書・三和、慶西大学病院の病院長・西尾忠彦と秘書のサラン。秘書たちは互いに素知らぬ顔で花を受け取り献花する。
そんな中、式場の外では、千代のボスで常務の安田英司が千代田支店長の守谷正に泣きつかれていた。町工場の決算書を改ざん、不正融資した金を安田に回していたが税務調査で目を付けられてしまった守谷が窮状を訴えるも、頭取昇格をもくろむ安田は耳を貸さず、証拠隠滅を強要する。
その夜、安田の横暴と自分を信じてくれた町工場の社長との板挟みに苦悩した守谷は、衝動的に自殺を図る。
間一髪で阻止した千代に連れられ、向かった先は客足の途絶えたラーメン店「萬」。千代と店主の萬に「自分が罪をかぶって消えるしかない」と語り始めた守谷の後ろには、いつの間にか現れ、ラーメンを食べながら話を聞いている不二子、サラン、三和、五月の姿があった。
「そんなヤツは懲らしめてやりましょう!」と宣言し、状況がのみ込めない守谷にラーメンをおごってもらって立ち去る秘書たちは、元締めの萬や情報屋の五月とともに、わずかな報酬で依頼を受けて人助けをするという裏の顔を持つ影の軍団だった。
それぞれの分野で得た情報とスキルで悪を懲らしめる、秘書たちの秘密の物語が始まる。
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