――登場人物それぞれが抱えている複雑な事情が描かれていくのも奥が深いですよね。
特に千代は、一番苦汁をなめてきた人なので、職歴もほかの人とひと味違う感じになっていますし、いろいろなものを背負っている人なので、ちょっとミステリアスにもしたかったんです。
ほかの秘書もそれぞれスネに傷をもっているというか、いろいろなドラマを抱えている人たち。彼女たちの自立の話でもあるし、問題を乗り越えていく話でもあるので、そのあたりも楽しんでいただきたいですね。
――今回の決めぜりふ「名乗るほどの者ではございません」や「懲らしめてやりましょう」は、どういう時に思い浮かんだのでしょうか?
実は、「おまえたち誰なんだ!」って言われた時、彼女たちはなんて答えるんだろうと考えた時に、「名乗るほどの者ではございません」って言うんじゃないかなと思ってサラッと書いていたんです。そしたら内山さんが「これ、面白い!」と言ってくださったので、じゃあ決めぜりふにしようと(笑)。
私は、ちょっと時代劇っぽいんですけど、サランが言う「懲らしめてやりましょう」というせりふも好きなんですよね。弱い人を踏みつけるような人たちを、みんなはどうしてやりたいんだろうと考えた時に、きっと懲らしめてやりたいはずだと。これは絶対に言わせたい!と思っていました。
――きっとどちらもはやると思います!
そうなればうれしいです(笑)。名もなき人たちの話っていうのはずっと頭にはあったんですけど、このせりふをそんなにフィーチャーしていただけるとは、じゃあ、はやらせましょう!
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