――中園さんは声に出してせりふを言いながら執筆されると伺いました。
そうなんです。今回はスッキリするせりふばかりなので、本当に気持ちいいですよ! 「ドクターX」の大門未知子は、医療用語もあるから難し過ぎて書きながら言えないせりふもあったんですが、今回はみんなシンプルなことしか言わないし、本当に気持ちいいです。書いていて気持ちいいから私自身もすごく楽しいので、それが見てくださる皆さんにも伝わるといいなと思っています。
――中園さんが生み出すヒロインに勇気をもらったり、人生を見つめ直すきっかけになったという視聴者の方も多いと思います。自立した強い女性を描くことへのこだわりはあるのでしょうか?
自分自身がずっとフリーランスで働いてきたし、日本はなんだかんだ言って、先進国の男女平等指数が121位と、いまだにものすごく男社会ですよね。その中で、不安定な派遣の方もそうですけど、皆さん今の労働体系で本当によく暴動を起こさず働いているなぁと思うんです。
私は、そういう名もなき人たちがけなげに頑張っているからこの国が回っていると思っていて…。脚本家は、みんなそれぞれいろいろな人に向けて物語を書いているんですが、私はラブストーリーでもお仕事ものでも、そういう頑張っている人たちに、スッキリした気持ちになって「明日も頑張ろう!」と思ってもらえるような、元気になっていただけるドラマを書いていきたいと思っています。
――最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
とにかく女性たちがとても魅力的です! 私、女の子たちが仕事の帰りにラーメンを食べている姿を見るだけでなんだかグッときちゃうんです。このドラマはカウンターに並んでラーメンを食べている秘書たちが、裏仕事として人助けをする話なので、仕事から疲れて帰ってきた人、そして今ちょっと疲れた気持ちになってしまっている人、コロナの影響でつらい思いをしている人…そういう人たちに見ていただいて、スカッとしてもらいたいですね。絶対スッキリすると思うので、頭を空っぽにして見てください!
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