<エール>圧倒的存在感!吉岡秀隆“永田医師”の鬼気迫る演技に感嘆の声「恐ろしい役者」

2020/10/22 11:39 配信

ドラマ

「エール」第95回場面写真 (C)NHK


昭和を代表する作曲家・古関裕而氏を題材に、音楽を愛する主人公・古山裕一(窪田正孝)・音(二階堂ふみ)夫妻の人生を描く連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。10月22日放送の第94回では、「長崎の鐘」の著者・永田武医師役で吉岡秀隆が出演。病に侵された永田医師の鬼気迫る表情が、見る者を圧倒した。(以下、ネタバレがあります)

「落ちろ、落ちろ…どん底まで落ちろ」


太平洋戦争は終結し、第19週(10月19日[月]~10月23日[金])「鐘よ響け」から、物語は戦後へ。終戦後、曲を書かなくなっていた裕一が、劇作家・池田二郎(北村有起哉)と出会い、新しい曲を完成させる過程が描かれていく。

池田が手掛けたラジオドラマ「鐘の鳴る丘」と、裕一が作曲したその主題歌「とんがり帽子」は大ヒットとなった。次に池田が裕一に持ち込んだのは、長崎の原爆の現実を克明に描いた著作「長崎の鐘」の映画化と、その主題歌の依頼だった。本を書いたのは、長崎に住む医師・永田。裕一は「この人に会ってみたい」という一心で、長崎へと向かった。

永田は白血病で臥せっていた。「(『露営の歌』や『暁に祈る』など)僕の歌がきっかけで、たくさんの若者が亡くなりました。彼らのためにも、この歌を作りたいんです」という裕一の言葉から、葛藤する心を見透かした永田医師。「贖罪ですか」とつぶやいて悲しげに大きく一つ息を吐き、「私は、『長崎の鐘』を…あなたご自身のために作ってほしくは、なか」と言い切った。

そして、焦土と化した長崎、広島の地を見た若者が「神は本当にいるのですか」と問いかけてきた、と語り、裕一を見据えてこう言った。「私は、こう答えました。落ちろ、落ちろ…どん底まで落ちろ。その意味、あなたにわかりますか?」

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