2020/10/23 05:30 配信
毎週日曜夜7:00より、BS12 トゥエルビにて放送中の「日曜アニメ劇場」。10月25日(日)は、映画「君の名は。」(2016年)や映画「天気の子」(2019年)の大ヒットで一躍国民的アニメ監督となった新海誠の原点と言える作品を、新たな制作陣によるオリジナルストーリーで描いた「彼女と彼女の猫 -Everything Flows- 完全版」を放送する。
約5分のモノクロアニメーションとして発表された「彼女と彼女の猫」(1999年)は、初の劇場公開作品「ほしのこえ」(2002年)以前に自主制作された、言わば新海誠“幻のデビュー作”。ある雨の日、一人暮らしの「彼女」に拾われた猫の視点から、都会で生きる猫と女性の生活が淡々と描かれていく。
5分弱の短編ながら、街の風景や「彼女」の部屋に見られるリアルで写実的な描写や、モノローグやインサートを多用する演出スタイルなど、その後の新海作品に通じる要素が凝縮されており、新海作品の“原点”として評価されている。
そんな作品を原作として、俊英スタッフ陣が新たなテレビアニメーションとして手掛けたのが「彼女と彼女の猫 -Everything Flows- 完全版」。
「彼女」と彼女の飼い猫による物語という大枠はそのままに、彼女のキャラクターや家族の存在など設定を一新したオリジナルストーリーで描いていく。花澤香菜、浅沼晋太郎、矢作紗友里、平松晶子といった豪華声優陣の共演にも注目だ。
さらに、「日本ファンタジーノベル大賞」の第1回大賞受賞作である酒見賢一のデビュー作「後宮小説」をアニメ化した「雲のように風のように」が、「彼女と彼女の猫 -Everything Flows- 完全版」に続いて放送されることも決定。
1990年にテレビ用スペシャルアニメとして放送された本作は、17世紀初頭の架空の国・素乾国(そかんこく)を舞台に、新たな皇帝の妃(きさき)候補に志願した少女・銀河の数奇な運命を描いていく。
スタジオジブリの作品に数多く関わった近藤勝也がキャラクターデザインを担当し、初放送時には壮大な物語に多くの人が引き込まれるとともに、ジブリ作品を彷彿とさせる特徴的なビジュアルが大きな話題となった。
BS12では、これまで数えるほどしか目にするチャンスがなかった本作を2020年7月に放送し大きな話題に。満を持しての再放送となる今回、貴重な作品を見逃さずにチェックしよう。
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