ドコモのスマートフォン向け動画配信サービス「dビデオ powered by BeeTV」および「BeeTV」にて、恋愛オムニバスドラマ「最上のプロポーズ」が5月20日より配信されている。主演は、向井理、斎藤工、金子ノブアキ、小出恵介ら。
本作は、“花を贈ると必ず幸せになれる”とうわさになっているフラワーショップを舞台に、4人の男たちのプロポーズにまつわる物語をつづった恋愛オムニバスドラマ。映画「EUREKA」('00年)や「東京公園」('11年)など、国際映画祭で2度の受賞歴を持ち、世界的に活躍する青山真治が監督を務める。今回、5月27日(月)より配信を開始するエピソード2「アイリス」に主演する金子ノブアキにインタビューを行った。金子は、大学のキャンパスで絵を描いていた女性に一目ぼれをし、突然プロポーズを申し込んでしまう大学院理学研究室の助手・小松田慧(こまつだ・けい)を演じる。
――役どころについてお聞かせください。
おそらく4人の主役の中で、小松田は一風変わった役だと思います。うぶでシャイで純情なだけに、不器用でつかみどころがない。すごく好きなキャラクターですね。撮影初日に、青山監督から『どことなく侍みたいな感じで』と言われたので、“古風な男”を意識しました。
――小松田を演じて苦労した点はありますか?
研究室の助手の役なので、せりふの量に驚きました。最初に台本をパッと開いたのですが、そっと閉じて、『はい…頑張ります…』みたいな感じでしたね(笑)。
――膨大なせりふはどのようにして覚えたのですか?
台本に黄色い線を引いたり、せりふを書いたりすると頭に入ります。子供のときに、もっと宿題とかをやっておけばよかったと思いました。
――小松田が一目ぼれする亜湖を演じる入山法子さん、同僚の照を演じるムロツヨシさんの印象をお聞かせください。
こういう形で共演するのは初めてだったのですが、入山さんとは前から面識がありました。気心が知れているところもあるのでとても楽でしたし、聡明ですばらしい方なので頼り切っていました。ムロくんについては、ここ2、3年くらい共演が多くて、どの作品に出てもムロくんがいるんですよ。なので、特にコメントはありません(笑)。
――青山監督とは初めて一緒に仕事をされたそうですが、印象はどうでしたか?
とにかく明るくて、すごくやりやすかったです。(せりふが多くて)いろいろと覚えることがあり、ちょっと僕がナーバスになっていたんですが、すごくうまく助けていただきました。青山監督は、一言二言足すことが結構多くて、ちょっとせりふに色をつけるんですよね。それが本当に絶妙ですし、それによって(登場人物の)魅力が何倍にも引き出される感じがあって、その柔軟さが非常に勉強になりました。
――ロックバンド・RIZEのメンバーとしても活動されていますが、俳優業との違いはどのように捉えられているのでしょうか?
こういうスタンスになってからもう5年くらい経つんですけど、最初は全部が一つにまとまっていくだろうと予想していました。でも実際は逆で、どちらも全然違いました。俳優としての活動では、みんなとまた会えたらうれしいですし、再会する喜びがあります。自分の仲間が増えていく感覚になっていくと、どうしても“情”は芽生えていくし、自分の中である種の尊厳みたいなものも形作られ始めます。(音楽と俳優の活動は)一つになることがないんだと思いましたね。
――最後に、視聴者にメッセージをお願いします。
“プロポーズ”というものがテーマになっているドラマです。気軽に見ていただければと思いますが、内容はすごく密度が濃いので、みなさんに楽しんでいただけると思います。僕はまだ他の3人のエピソードを見ていないので、楽しみにしています!
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