シリーズ完結編である映画「劇場版 SPEC~結~」の公開に向けて、「SPEC~祭~」発表会見が9月21日に東京・池袋ナムコナンジャタウン餃子スタジアムで行われ、出演者の戸田恵梨香と有村架純、監督の堤幸彦が登壇した。同映画は、'10年10月期に放映された連続ドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」(TBS系)の続編にあたり、二部作連続公開される完結編である。スペックと呼ばれる特殊能力を使った難事件に、戸田演じる主人公・当麻が立ち向かうミステリードラマで、スペシャルドラマ「SPEC~零~」も放送を控えている。
シリーズを振り返った現在の心境について、堤監督は「代表作といっていいくらい。超能力が世間に受け入れてもらえて光栄です」と喜びをあらわにし、主演の戸田も「ただの刑事ものではなかったなと。『結』を撮影する中で、これはとんでもない作品だなと思い知らされました。そんな作品に携われたことに誇りを持っていますし、胸を張って代表作だと言える作品に出会えたことが、幸せでならないです」と作品に対する思いを語った。そして有村は「『SPEC』ならではの世界観の中で演じて楽しかったです。演じた雅は小悪魔的で変わってるなと思っていましたが、本当はすごく純粋な子だということがわかって、今ではいい役をやらせていただいたなと思います」と役への思いを明かした。
また、キャラクター作りについて役者のイメージとは真逆のものを考えたという堤監督に対し、戸田は「演じること自体は大変ではなく楽しくやれました。ただ、連ドラシリーズの時はせりふが多くて覚える作業に苦労しました」と当時を振り返った。
さたに、「SPEC」に出てくる主人公・当麻の大好物のギョーザが、実は監督・堤家の味だったという驚きの秘話に、堤監督は「(当麻は)ギョーザをどんどん食べる人でありたい。社交的な人には(においが気になって)食べにくいものでも、そんなことを気にしない当麻に合わせて餃子が似合うと考えました。うちのオリジナルギョーザは、具に味噌を入れて、茹でた後にウスターソースとマスタードをかけるんですね。何度かスタッフに振る舞っておいしいと評価を得ていたので、作品に生かしてみようと思いました」と自信満々に明かした。
そんなギョーザに対するエピソードでは、ギョーザの差し入れを1000個作って振る舞ったと戸田が明かし、「喜んでもらえるかなと思ってスタッフに確認したら、1000個も必要だと知って、失敗したぁと思いました。一週間くらいは冷蔵庫がギョーザ臭かったです」と笑顔で語り、場内を沸かせた。
最後に戸田が「見たことのない、聞いたことのない内容で、ふと子供のころに疑問に思ったことがあるんじゃないかって思うすごく深いテーマになっている作品です。最後の作品として、皆さんに堂々と見て下さいと言える作品になりました」と同作品をアピールした。
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