「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ―終わりなき旅―」で原作ファンの松山ケンイチが自ら役をオファー!? 

2014/01/12 02:57 配信

映画

舞台挨拶に登場したキャスト&スタッフ(左から)小村敏明監督、大和田伸也、松山ケンイチ、吉永小百合、吉岡秀隆、観世清河寿、森下孝三エグゼクティブ・プロデューサー、藤原道山

1月10日に「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ―終わりなき旅―」の完成披露試写会が都内で行われ、ボイスキャストの吉永小百合、松山ケンイチ、観世清河寿、大和田伸也、吉岡秀隆らが舞台あいさつに登壇。この模様はニコニコ生放送とUstreamで生中継もされた。

「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ―終わりなき旅―」はシッダールタが悟りを開くまでの物語。恵まれた環境を捨てて、真実を求めるために旅立ったシッダールタと彼が出会う人々とのドラマを壮大なスケールで描く。ボイスキャストとして、完成披露試写会に登壇した俳優陣のほか、水樹奈々、沢城みゆき、藤原啓治、大友龍三郎、島本須美などの豪華プロ声優陣も参加している。

前作「手塚治虫のブッダ~赤い砂漠よ!美しく~」('11年)に引き続きの出演となる吉永小百合は、「今回はシッダールタ(吉岡秀隆)の母親役として参加しました。吉岡さんとアフレコでとても素敵な時間を過ごす事ができてうれしく思っています」とあいさつ。

それに対し吉岡は、「この作品には人はなぜ生まれ死んでいくのかという普遍的なテーマの答えがあるような気がする。これをみて素晴らしいと思ったら、周りの元気の無い人に薦めて下さい」とコメントした。

また、吉永に作品を振り返っての感想を尋ねると、「前作より難しかった。吉岡さんと一緒にアフレコをしたのですが、優しさとか温かさを出したいと思って演じました。実写(映画)ではなかなか共演することのできない素晴らしいキャストのみなさんと一緒に仕事が出来たので、この作品に参加することが出来て本当によかった」と手応えを感じていた。

一方、本作でタッタを演じた松山ケンイチは原作のファンで、特に自身が演じたタッタに思い入れがあるといい、「タッタは純粋な上に悲しい死を迎えてしまうキャラクターで、すごい苦しみを持っている。子供のころに持っていた特殊能力が大人になると無くなり、動物から人間になってしまったみたいなところがあります。どのキャラクターももがき苦しみながら生きているけど、僕の中ではタッタが一番人間に翻弄されていて心に残っています。原作を読んだ時からずっと(タッタを)演じてみたいと思っていたので、『BUDDHA2』があるという話を聞いて、キャスト担当の人に頼み込んでいました」と告白した。

さらに、実際に声優をやってみた感想を聞くと、「思い入れはすごくあったけど、声優の仕事をあまりやったことがなかったので、やりたい気持ちだけでやらせてもらった感じです。映像を見ながらやるという、いつもの現場とは違った環境で最初は戸惑ったけど、楽しんで出来たと思います」と満足げな様子だった。