'07年に「必殺仕事人2007」として復活して以来、'09年に連続ドラマ、その後は'10年、'12年、'13年にスペシャルドラマとして放送されてきた「必殺仕事人」(テレビ朝日系)が、再びスペシャルドラマとして帰ってくることが分かった。その名も「必殺仕事人2014」で7月に放送される予定。今作から'09年以来、5年ぶりの誕生となる若き新仕事人・リュウ(知念侑李)が登場し、“必殺”に新風を吹き込む。東山紀之は「新たな風を吹かすということで仕事人になった知念が、どういう感性で演じているのか楽しみ。いい形で『必殺仕事人』の世界を継承していってくれればいいなという思いです」と、感慨深く語った。
Hey!Say!JUMPのメンバーとして俳優、タレント、歌手と幅広い活躍を見せる知念が、本作で“必殺仕事人”デビューを果たす。役どころは、寺の前に捨てられていた自分を我が子のように育ててくれた住職の義父と、心優しき年上の許嫁を持つ、田舎寺の跡取り・隆生。欲が無く、寺の務めにも実直に取り組む好ましい若者だが、その隆生が大切にしている人々が理不尽にも命を奪われ、安穏だった暮らしがあっという間に生き地獄へと様相を変える。失意のどん底に突き落とされた隆生は、仏の道を捨て、闇の仕事人として覚醒していく。寺の小坊主・隆生が、渡辺小五郎(東山)、涼次(松岡昌宏)、お菊(和久井映見)らベテラン仕事人たちと出会い、“仕事人・リュウ”へと変ぼうを遂げていく姿に注目が集まる。ベビーフェイスの知念が、隆生のかわりゆくさま、やりきれない思いを熱演する。
さらに、'12年の放送以来、再び小五郎たちの前に姿を現した謎の男・安倍川の仙吉(高橋英樹)も再び登場。50年に及ぶ俳優人生で初めての悪役で登場した高橋が、'12年版で生き残った双子の兄、片腕の托鉢僧・安倍川の仙吉として出演する。「必殺仕事人2012」で、弟・燕斎は仕事人に成敗されているが、そうなるよう裏で手引きした黒幕がこの仙吉とされている。しかし、弟の死後は江戸を離れたはずだったが、幕府のお墨付きで金を貰って仇討ちを遂行する“仇討屋”として、荒稼ぎを始める仙吉と、仕事人たちは相対する立場となっていく。裏の仕事人と、表の仇討屋。果たして江戸の町に残るのはどちらの勢力なのか…。
また、モデル・女優として活躍する佐々木希が、知念扮する隆生の許嫁・おつう役で登場。姉さん女房になることを夢見て、けなげに生きる心優しい娘を演じる。女優としても着実に足場を固めてきた佐々木は本作で「必殺仕事人」ならではの“血なまぐさいシーン”にも挑戦。これまでのイメージを打ち破る、壮絶な演技を披露する。その他、こう(野際陽子)、ふく(中越典子)、結城新之助(田口浩正)、増村倫太郎(生瀬勝久)ら、おなじみのキャラクターも登場。また敵役として御側御用人の中之島頼政(中村梅雀)、若き老中の加門橋ノ介(岡田義徳)が脇を固め、豪華な出演者が番組を一層盛り上げる。
新風が吹く今回の「必殺仕事人」の見どころについて、3人はそれぞれ「みどころは、知念と佐々木希ちゃん。僕が初めて時代劇をやったのが19歳で、今、知念は20歳。僕と知念のお母さんが同い年ということもあり、世代を超えて一緒にできるというのはドラマ的に面白いことだと思います」(東山)、「高橋英樹さんが帰ってきてくれたのもうれしいですね。時代劇の第一線で活躍された先輩の声を聞くと、不思議と安心するんですよ。藤田(まこと)さんにも同じように感じましたし、僕らもいつかそうなりたいな思いました。あと今回は、知念から僕らがどういう目で見られるのかなというのが気になって、この子(知念)の前ではカッコつけちゃいましたよ(笑)。HeySay!JUMPを初めて見たときから、知念は食べちゃいたいくらいかわいいと思っていたけど(笑)、今回も仕草とかがむちゃくちゃかわいかった。ずるいよな(笑)」(松岡)、「見た目的に(幼く見える)こんな僕が(仕事人として)『人を殺す』というところがみどころだと思います。自分が思っている以上に表情を鋭くしないといけないということが分かりました。先輩お二人は、表情や目の迫力がすごくて勉強になりました。先輩の背中を見ながら成長していければいいなと思います」(知念)と、力強く語った。
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