舞台「マルガリータ」トークイベントを開催!

2015/02/10 13:39 配信

芸能一般

舞台「マルガリータ~戦国の天使たち~」に出演した(左から)原マルチノ役・染谷俊之、中浦ジュリアン役・鈴木拡樹、千々石ミゲル役・細貝圭、伊東マンショ役・井深克彦

舞台「マルガリータ~戦国の天使たち~」プレミアム上映会と出演者によるトークイベントが東京・ユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、千々石ミゲル役の細貝圭、伊東マンショ役の井深克彦、中浦ジュリアン役の鈴木拡樹、原マルチノ役の染谷俊之、プロデューサーの座間隆司氏が登壇した。

本作は、教科書に載らないような歴史上の出来事をエンターテインメントに昇華する「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」の第1弾作品。'10年に第17回松本清張賞を受賞した村木嵐の小説「マルガリータ」(文春文庫)を原作に、昨年9月27日から10月5日まで、EX THEATER ROPPONGI(東京・六本木)にて上演された。

戦国時代末期、イタリア・ローマに派遣された4人の少年、天正遣欧少年使節。彼らが、訪欧から8年後に帰国すると、日本にはキリスト教徒弾圧の激しい風が吹こうとしていた。物語は、4人のうち唯一の“棄教者”として歴史に名を残すことになったミゲルの波乱の生涯をたどる。

上映会では、ミゲルに棄教を迫る豊臣秀吉役の山崎樹範らが、ときにコミカルな演技を見せて笑いを誘うも、最後にはミゲルの生きざまに会場も感動の渦に包まれた。

トークイベントから参加した5人は、本編の上映を見ることができなかったものの、舞台の映像が映されていたスクリーンの大きさにあぜん。「うちのテレビの何個分だろう」など、生の舞台とはまた違った迫力を思い描いていた様子。そんな和やかな雰囲気でスタートしたトークでは、出演者たちが思い思いに作品愛を語った。主演の細貝は「マルガリータ・ロスになりました」と告白。座間氏も「みんな、上演後は毎回、もぬけの殻だったね。毎日のように反省会をして、帰れなかったもん」と全員が本気で取り組んだ舞台を振り返った。

出演者の仲も良かったようで、染谷が「(ミゲルと敵対する大村彦右衛門役の)武智(健二)さんが声をかけてくれて、出演者みんなで稽古場近くのもんじゃ焼きのお店に通いました」と上演中のエピソードを語ると、井深も「あれだけへべれけになっても、次の日の舞台ではキラキラしていて、俳優ってすごいなと思いました」としみじみ。すると、細貝から「(君も舞台に)出ていた人だよね!?」とツッコまれていた。

話題は、役作りの参考に訪れた登場人物ゆかりの地・長崎の話題に。鈴木は「長崎の日本二十六聖人記念館を訪れた時、館長に、中浦ジュリアンについて話を聞きました。実際にキリスト教を信仰して、ジュリアンについても深く研究されている方でしたので、そういう方から話を聞いて役作りできたのは、ぜいたくな経験でした」と感慨深げ。一方で、「座間さんに、夜景で有名な鍋冠山に連れて行ってもらいました。でも、そのあとに、心霊スポットだと聞かされました」(染谷)という思い出もできたよう。

最後に集まったファンへのあいさつを求められた細貝は、「思い出深い作品となった『マルガリータ―』のことを、今またこのような機会で話せることを本当にうれしく思っています!また皆さんに出会えるよう頑張ります!」と晴れやかに語り、イベントは大きな拍手の中終了した。