さかなクンが打ち明けた岩手の水族館再建秘話とは!?

2015/02/26 11:45 配信

芸能一般

岩手・浄土ヶ浜の日の出を拝むさかなクン(写真右)とミヤギテレビ・渡邉冴子リポーター(写真左)TM & (c)2015 Turner Japan

CS放送の旅チャンネルで放送中の東北観光応援番組「東北トラベラー」。3月は特別版としてゲストにさかなクンを迎えて、東北沿岸部の“今”を伝える三陸鉄道の旅を放送する。放送に先立ち都内で記者会見が行われた。

さかなクンは三陸や北海道の魚を研究している北海道大学の阿部拓三氏と共に‘08年から宮城・南三陸町の志津川湾に潜ってきた。震災後、改めてこの海に潜った時には「こんなに海底がえぐられてしまったんだ。海水の濁りが解消されていないな」という印象があったという。それでも海藻や小さなカニや魚が暮らしているのを目の当たりにして「やっぱり海はスギョイ(すごい)。生き物たちはたくましいなと感じました」と話す。

今回の旅でも訪れた岩手・久慈市の水族館「もぐらんぴあ」については「‘07年から毎年講演で伺っていたんですが、震災による津波で建物が壊滅してしまったんです。居ても立ってもいられず‘11年4月に水族館の皆さんと一緒に当時の市長さんにお話を聞きに行ったところ、『もぐらんぴあは地元のみんなに愛されている水族館だから、水槽一つからでも再開できればいいんじゃないか』と話されていて。以前の施設よりも内陸の場所に手作り感いっぱいの街中水族館として再開できたんです」と当時を振り返った。

さらに「自分で飼っている魚を寄贈したくて、仲の良い業者の方と2人で運転を交代しながらトラックで運びました。到着したころには閉館していたので裏口から入り、『ギョギョ!こんにちは。水槽届けに来ました』と言ったら『何でさかなクンがいるの!?じぇじぇじぇ』と驚いてくださって(笑)。その後、館内に飾っていただきました」とあまちゃんフィーバーに湧いたその年一番の“じぇじぇじぇ”を聞くことができたという。

今回の旅の感想を「地元の方は辛いことや悲しいことがあっても表に出さないで頑張っていらっしゃることが伝わってくる。そんな姿が美しいしカッコいいなと思います。自分もこうありたいなと思います」と語り、地元の方との絆の深さを伺わせた。