「紙の月」29冠獲得の要因はキャスティング!?

2015/02/27 06:00 配信

映画

吉田大八監督は「宮沢さんの演技にゾクゾクしっぱなしでした」とコメント(C)2014「紙の月」製作委員会

映画「紙の月」のDVDとブルーレイが5月20日(水)に発売することが分かった。

同作品は、直木賞作家の角田光代の長編小説を映画化したもので、一人の女性が聖と悪の両面を抱えながら能動的に落ちていくさまを描いた、スピード感あるサスペンス大作。

全国公開されるや興行収入9億円を突破する大ヒットを記録し、'14年の邦画映画賞を29冠獲得した。

バブル崩壊直後の1994年、夫と二人暮らしの主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は、銀行の契約社員として外回りの仕事をしている。何不自由のない生活を送っているように見えた梨花だったが、自分への関心が薄い夫との間には、空虚感が漂いはじめていた。

そんなある日、梨花は年下の大学生・平林光太(池松壮亮)と出会う。光太と過ごすうちに、ふと顧客の預金に手をつけてしまう梨花。最初はたった1万円を借りただけだったが、その日から彼女の金銭感覚と日常が少しずつゆがみだし、暴走を始める…といったストーリー。

同作のメガホンを取った吉田大八監督は、「映画づくりの醍醐味は、なんといってもキャスティングです。『紙の月』で主演をお願いした宮沢りえさんは、本当は、あの役を演じるには美人のイメージが強かったかもしれない。でも、だからこそ想像がつかなかった。それが面白いと思ったんです。製作中も、場面ごとに、まったく違う顔を魅せる宮沢さんの演技にゾクゾクしっ放しでした。このたび5月20日(水)に発売が決定したDVD&ブルーレイの本編ディスクには宮沢りえさんと私による音声コメンタリーも収録されますので、ぜひご自宅でもヒロインの表情の変遷を楽しんでください」とコメントを寄せた。