市原隼人、初主演舞台で侍を怪演!

2015/03/07 06:27 配信

芸能一般

市原隼人初主演舞台は“サムライ”(前列左から辻本耕志、久々沢徹、ソニン、市原隼人、徳山秀典、岡本玲、イヴァン・キャブネットら)

最後まで武士であろうとした男の一生を描く話題の舞台「最後のサムライ」の記者会見が3月6日、東京・天王洲銀河劇場で行われ、主演の市原隼人ら13人のキャストと演出家のイヴァン・キャブネットが登壇した。

今回、5年ぶりの舞台で初主演となった市原は「役者にとって舞台とは、役者の在り方をたどるとても大切な場所です。舞台に立つ喜びを感じながら日々精進し、千秋楽を迎えたいと思います」と意気込みを語る。

市原の周りを固めるキャストには、テレビドラマなど幅広く活躍する実力派俳優の徳山秀典岡本玲ソニンらの他、阿久津愼太郎小林豊、中村誠治郎、オレノグラフィティ、山内圭輔、辻本耕志、永島敬三、藤尾勘太郎、久々沢徹らが出演する。

本作は、300年続いた徳川幕府が終わり、明治維新の荒波が日本を揺るがした時代に存在した“最後のサムライ”と呼ばれた男・河井継之助(市原)の一生を描く。アメリカ・ブロードウェーで活躍するイヴァン・キャブネットが演出を手掛けることでも話題となっている。

市原は、激動の日本をいち早く察知し、画期的な改革を成し遂げつつも武士道を守り抜いた男・継之助という人物を演じるに当たり「新潟・長岡の河井継之助記念館に行き、どういう人物か、地元の人間にどういう風に見られていたか、実際に長岡の空気を吸いながら一人考えた」と役作りについてのエピソードを明かした。

長岡藩主・牧野忠恭を演じる徳山は「市原くんをデビュー当時から知っているのですが、彼には真っすぐなイメージを持っています」と説明した上で、「河井継之助は変人に例えられています。今回、継之助が憑依していて、真っすぐを通り越して『なるほど、市原隼人は変人なんだな』と思いました(笑)」と市原の“怪演”を称えた。

艶やかな花魁姿を披露したソニンは、市原演じる継之助がほれ込んだ江戸吉原の遊女・小稲と、新潟・長岡の遊女・紅小壺の2役を演じる。

ソニンは演出のイヴァン・キャブネットについて、「最初ブロードウェーから演出家が来ると聞いて、日本のトラディショナルな題材をどう描くのか、いわゆるアメリカの方が想像する“サムライ”になるのではと心配だった」と明かしながら、「いい意味で裏切られました。日本の歴史を尊敬してくださり、そこにアメリカのドライな部分をうまく入れてくださいました」とコメントした。

市原は「この一座、とてもいい空気が流れています。全てはお客さまのために。ぜひ、劇場でお待ちしております」とアピールし、会見を締めくくった。