'13年6月、第13回「テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞」で、応募総数1495篇の中から大賞に輝いた吉田光洋氏の作品「化石の微笑み」がこのたび、ドラマ化されることが決定。一部地域を除きテレビ朝日系で3月29日(日)に放送される。
主人公の女子高生役には、これがドラマ初主演となるブレーク必至の若手女優・杉咲花が起用されることが判明。杉咲は「うれしさは大きかったです! どんな役でもそれを自分が演じるということに喜びと緊張があるので、いつもと同じ思いで撮影に臨ませていただきましたが、また一つ作品を作ることができるという楽しみを感じながら現場に入りました!」とフレッシュに初主演の感想を語った。
「化石の微笑み」は、認知症の祖母の世話をする女子高校生と、人と触れ合うのが苦手な男子高校生が、互いに困難を乗り越えて成長を遂げながら、小さな恋を実らせるまでを描いたハートフルな物語。
今をときめく人気脚本家・古沢良太らを輩出し、井上由美子、岡田惠和、両沢和幸というヒットメーカーが選考委員を務める「テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞」で大賞を受賞し、映像化が待ち望まれていた。
そんな本作の主人公である女子高校生を演じる杉咲は、CMで回鍋肉を豪快に頬張る姿がとても印象的で話題を集めるが、もちろん演技の方でも数々のドラマや映画で豊かな表現力を発揮し、個性的なキャラクターを演じてきた。
その清楚でキュートなルックスもさることながら、抜群の演技力で作品に高いインパクトを刻み込み、弱冠17歳にして各方面から“演技派”と評されている実力派女優。また、“日経トレンディ”主催のネクストブレーク「2015年の顔」にも選ばれており、今、最も活躍が期待される女優の一人に数えられる。
今回、杉咲が演じるのは認知症の祖母の世話をしながら高校に通う、家族思いのヒロイン・中村彩美。彼女が好きになったクラスメート・宮原和哉(小関裕太)は、“汚れることに敏感なあまり、人と手をつなぐことができない”という心に傷を持つ高校生。
杉咲は切ない恋や家族の在り方に悩む純粋な女子高生役を、細やかな演技で魅せていく。杉咲、小関の脇を固めるのは山田裕貴、草村礼子、堀内敬子、草笛光子ら。
初主演ドラマでの大ベテランの草笛、草村と共演について、杉咲は「草笛さんはとてもチャーミングな方で、いらっしゃるだけで現場がすごく明るくなりました。祖母と孫という関係を大事にしてくださり、このとき彩美はどうするだろうと、一緒に考えてくださってうれしかったです。最後まで助けていただきました! おばあちゃんから大切なものを受け取るシーンがあるのですが、温かくて心が“ぶるっ”としたのを覚えています。草村さんは、急須を持つ一つの動きでさえも優しくて、何だかドキッとしました」と、心の交流を楽しんだよう。
また、視聴者へ向けて「脚本を読んで、人に優しくしたい、そして優しい思いを大事にしたいと思いました。ドラマを見ていただいた方にそれを伝えることができたなら、すごくうれしいです」とアピールした。
満を持して自身のシナリオ大賞受賞作の映像化に、脚本・吉田氏は「本当にうれしい限りです。杉咲さんが彩美役に決まった時には、最高の配役に驚き、喜び、緊張も覚えました。現場では杉咲さんの存在感や表現力に圧倒されっぱなしで、特に和哉役の小関さんとのやりとりはみずみずしい魅力にあふれていて、自分で書いた内容なのに思わずときめきを感じたほどです」と絶賛した。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)