映画「S エス‐最後の警官‐ 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」の製作報告会が、4月23日に都内で行われ、向井理、綾野剛、新垣結衣、吹石一恵、大森南朋、平野俊一監督、韓哲プロデューサーが登場した。
同作品は、現代の日本社会が抱える問題点を描いた人気漫画「S エス‐最後の警官‐」を、連続ドラマ化・映画化と連続して実現するという一大プロジェクトの集大成。向井や綾野らが出演する連続ドラマが'14年1月期よりスタートし、同作にもドラマシリーズのメンバーが引き続き出演。
ドラマシリーズから引き続き平野監督がメガホンをとり、映画化でスケールアップした大迫力の映像と物語のカタルシスをより深く描いている。
太平洋沖で巨大な輸送船が何者かによって乗っ取られるという緊急事態が発生し、一號(向井)ら「NPS」のメンバーが事件解決に乗り出す。そんな一號らの前に因縁の男が立ちはだかって…といったストーリー。
先日、妻の国仲涼子との第1子の妊娠を発表してから初めての公の場となった向井は「こういった報告会の中で個人的な報告をさせていただくのは申し訳ないですが、新しい命を授かることができました。新しいことや不安なことや知らないことがいっぱいで不安ですが、今はとにかくその時が楽しみで仕方ありません。これからも今まで以上に作品に情熱を傾けていきたいと思いますので、人として俳優として精進していく所存です」と心境を語った。
そんな向井の言葉に綾野は「いいですね。グッときますね」と目元を押さえ、「この作品にとって一番大きなテーマは、『人は生き、また新しい生命を宿すという繰り返しの中で、人々がどのように生きていくのか』。そういった意味でも理の報告はグッとくるものがありますし、大変うれしく思います」とコメント。
映画の撮影については、向井が「連ドラをやっていた時は、今までやってきた連ドラの中で一番つらいと思っていましたが、映画はそれをはるかに凌ぐぐらい大変だった」と振り返ると、綾野も「ヘリの中からの狙撃のシーンでは、ずっと中腰でしたし…ナメてましたね」と顔をしかめて苦労を告白。
綾野と同じシーンに出演していた新垣も「(綾野と)やりとりもできないくらいしんどかったです。(撮影の合間はぐったりして)縫いぐるみみたいになってました(苦笑)」と同調した。
最後に向井は「とても過酷で危険な現場でした。2時間の中で、アクションや人間ドラマ、友人や家族との結びつきなど、とにかく見ている人の琴線に触れる作品になった自信があります。僕のことだけじゃなくて、作品のことも書いてください。よろしくお願いします」と報道陣にアピールした。
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