有村架純、映画撮影でギャル語が“マジ”口癖に

2015/05/06 10:00 配信

映画

中学に入ってから全く勉強せず、学年ビリとなった金髪少女・さやかを演じる有村架純(C)2015映画「ビリギャル」製作委員会

■学年ビリのギャルが偏差値を40上げて慶應義塾大学に現役合格した実話を基にしたベストセラーを映画が5月1日(金)公開された。清純派のイメージが強い有村架純が主演を務め、彼女の金髪ギャル姿が大きな話題を呼んでいる。

有村:初めてギャルになった姿を見たときは、自分でも別人だなと思いました(笑)。やはり見慣れないし、私は関西出身なので、(自身が演じた)さやかのようなギャル語にも触れたことがないんですよね。それに私が高校時代はみんなで追いかけっこをしたり、日向ぼっこをするような平和な毎日を過ごしていたので(笑)、派手に遊んでいたさやかのような高校生活にはあまりなじみがなくて。だから、最初はかなり違和感があったけど、さやかが友達と遊んでいるシーンから撮影が始まったので、そこでさやかの感覚をつかむことができたのがよかったかなと。不思議なもので、演じているうちに“超~”とか“マジ~”といったギャル語が口癖のようになっていって、自分としても面白かったです(笑)

■誰もが無謀すぎる挑戦だと思い、信じていなかったさやかの慶應大学受験。それを支えたのが、伊藤淳史演じる塾講師の坪田先生と、吉田羊演じる母親のああちゃんだ。

有村:坪田先生はさやかがどれだけとんちんかんなことを言っても怒らないし、バカにもしない。それをむしろ面白がって、さやかのすべてを受け止めようとしてくれた。たぶんさやかはそんな先生に初めてあったんだと思います。誰だって褒められたらうれしいし、さやかの気持ちはよくわかります。それに、この映画は慶應大学に合格するというストーリーではあるけれど、さやかの家族や友達、先生に対する愛があふれている作品でもあります。実際のさやかさんに会ったときにも『ああちゃんが大好きだった』と話されていましたが、自分が落ち込んだときに支えてくれる家族の存在はとても大きいと思います。私も高校時代に女優になりたくてオーディションを受けてもうまくいかず、挫折ばかり味わっている時期がありました。そのときに背中を押してくれたのも母親でしたし、そういう意味でも共感するところがたくさんありました。

■ときに失敗して落ち込んでも、夢に向かって突き進むさやか。その前向きな姿からは、明日から頑張る勇気とヒントをもらえる。

有村:勉強の仕方は人それぞれだと思いますが、一番大事なのは楽しんでやることなんだなとあらためて思いました。例えば、日本史や世界史だったら、その人の人生を思い描いてみるのもいいと思うし、自分の興味がある方に変換すれば、きっと勉強も苦にならないんじゃないかと思います。今回、さやかを演じることで受験勉強を疑似体験して、自分の中の勉強欲も湧いてきました。私は英語が苦手で、これまで何度も挑戦しているんですけど、なかなか進まなくて。ならば、まず母国語である日本語から学ぼうと思い、今、少しずつ勉強していっています。本当に基礎中の基礎なのに、知らない漢字や言葉がたくさんあるんですよね。英語にたどり着くまではかなり長い道のりになりそうですけど(笑)、地道に頑張りたいなと思います!

Profile●ありむら・かすみ='93年2月13日生まれ、兵庫県出身。B型。「あまちゃん」('13年NHK総合)で大ブレーク。現在は「ようこそ、わが家」(月夜9:00~フジ系)に出演中。さらに映画「アイアムヒーロー」が2016年公開予定

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