渡辺大知も驚き!忌野清志郎ドラマの作り込みがアツい

2015/04/29 22:10 配信

ドラマ

会見に登壇した(左から)田辺誠一、渡辺大知、中条あやみ

NHK BSプレミアムで5月3日(日)に放送されるプレミアムドラマ「忌野清志郎 トランジスタ・ラジオ」の試写会が同局で行われ、出演する渡辺大知田辺誠一中条あやみが登壇した。

本作品は'69年、忌野清志郎が通う都立日野高校を舞台に、ひょんなことから清志郎に間違われ、そのまま清志郎を名乗り続けることになってしまう高校1年生・雅彦の青春を描いた物語だ。

生前、清志郎と親交があった矢野顕子が、ドラマの映像を見ながら音楽を制作。さらにタイトルのデザインは清志郎の長女で、イラストレーター・ゴムハンコ作家の百世(Momoyo)が手掛けた。

また、実際の都立日野高校が撮影場所として使用され、現在通う高校生もエキストラとして参加。作中に登場する絵は実際に清志郎が描いた絵で、高校時代に本人が手掛けた曲もドラマ内で使用された。

坂口雅彦役の渡辺は「忌野清志郎さんは尊敬していて、自分にとって大事な存在です。その方の青春時代を表現できるのか、うれしいのと同時に不安でした。でも実際に清志郎さんが通ってらっしゃった日野高校で撮影もさせていただけましたし、脚本も素晴らしく、現場に入っていくうちに、清志郎に焦がれつつ自分自身も一人の個としてもがく少年を演じていくことができました」と感想を語った。

永嶋美智代役の中条は「少し小悪魔な役をやるということで(笑)。小悪魔ですけれど、撮影していた時代が昭和の時代なので、話し言葉やイントネーションが難しかったです。清志郎さんの音楽はこのドラマで初めて聴かせていただきまして、聞いているうちにどんどん清志郎さんの曲が好きになっていく自分がいました。こんなすてきなドラマに出演できるということで、楽しみという気持ちが大きかったんですけれども、見返してみるとこんな素晴らしい方々と一緒に出演しているなんてと、本当に恐縮してしまいました。このドラマはいろんな年代の方に見ていただけたらいいなと思います」と笑みを見せた。

小林先生役で、ファンからは“画伯”とも称されている、独特なイラストを書くことで話題の田辺は「今回美術教師役という事でお話を伺ったとき、僕も普段絵を描いているので、NHKの人、面白いなぁと(笑)。清志郎さんの音楽は中学生くらいのころからずっと聞いていて、1曲1曲に物語があるので、今回のドラマでそれが立体化できているのではないかなと思いました。

物語は'69年の5月から始まるのですが、僕は'69年の4月生まれなので、こういう時代の空気があったんだなと感慨深くなりました。RCを聞いていた世代から、今の10代の子たちまで届くものがあると思いますので、一人でも多くの方に見ていただけたらと思います」とアピールした。

日野高校での撮影を経て、清志郎への思いを聞かれた渡辺は「僕も中学校の時に初めて清志郎さんの音楽に出合いまして、高校生のころもたくさん聞いていました。でも劇中で使われた楽曲を高校生の時に聞いていたんですけれど、自分の脳内では自分の生きた生活空間、自分の高校の時の景色もとかも反映されていて、自分にしかないトランジスタ・ラジオがあるということに気付きました。

日野高校に行って、自分の思っていた日野高校との違いとかも見つけて、音楽って個人個人でどんどん広がっていくものなんだなと。今回作中で放送部の阿部っていう人も登場しましたが、実際のモデルになった方とお会いしました。おじいちゃん…60歳くらいの方だと思いますけれど、あ、そこにいました!」と試写会客席の“阿部”さんを発見。

そして「お会いして楽しくて、清志郎さんのいた空気というものを阿部さんと話をして、感じることできました。…阿部さん、(きょう)いらっしゃっていたんですね」と突然の再会に驚いた。

なお、5月2日(土)夜10時からは「第1夜」として、「名盤ドキュメント RCサクセション 『シングル・マン』」が放送される。