NHK総合で9月5日(土)、12日(土)に放送される放送90年ドラマ「『経世済民の男』小林一三~夢とそろばん~」のロケ取材会が行われ、主演の阿部サダヲが登壇した。
本作は、阪急電鉄、阪急百貨店や宝塚歌劇団をユニークな手法で創設した小林一三が主人公。もともとは小説家志望の落ちこぼれ銀行員だった小林氏が、ある人物に出会い、事業の面白さに目覚め、独創的な手段で弱小電鉄を大企業へと成長させる物語。最後まで夢を見ることを大切にした男の波瀾(はらん)万丈の生涯を描く。
この日は、阪急電鉄の前身・箕面有馬電気軌道の開業日に箕有電車梅田駅で一三と妻のコウ(瀧本美織)、銀行時代の一三の上司・岩下清周(奥田瑛二)、一三が実業家として独り立ちするのを傍らで支えた上司・平賀敏(矢島健一)が開業の瞬間を待つというシーンの撮影。
阿部は撮影を振り返り「スケールの大きいドラマだなと思っています。『出発進行!』と合図を出した後、電車が動くのかと思いましたが、動かなかったですね(笑)。後で動かすのだろうと思いますが、それはちょっと見たかったですね…。
それから、並んでいる電車を見て阪急電車の色がすごくかわいいなと思いました。特別な色で、印象に残るし、すごくおしゃれな感じがしますね」と阪急電車の印象を語った。
さらに「(衣装の)制服がちょっと学生服に見えるので、もう学ランは無理かなと感じました(笑)。関西の方には、電車やデパート、宝塚劇場もそうですし、皆さんが身近に接していらっしゃるので、なるべく身近なお芝居、見やすいようなお芝居を心掛けました。笑いもありますし、出来上がりは見やすいと思います。お笑いの方も出ていて、ちょっとシュールなお笑いも入っていますので、ぜひご覧いただきたいです」と役を演じた感想を述べた。
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