テレビ朝日“木曜ミステリー枠”の大ヒットシリーズ「京都迷宮案内」「京都地検の女」で、それぞれ長年にわたって主演を張ってきた橋爪功と名取裕子が、7月よりスタートする新ドラマ「最強のふたり~京都府警 特別捜査班~」(テレビ朝日系)でW主演を務めることが分かった。
主演を務める2人は、それぞれ「名取さんとは多々共演してきましたが、ボクも彼女もせっかちで瞬発型。だから掛け合いも息が合って、テンポ感が心地いいんです。名取さんが放つ球は全て拾う心構えでいますし、逆にどんな球を投げても返してくれるのでやりやすい」(橋爪)。
「ちょっと枯れた味わいの橋爪さん。深く静かにしたたかに、人間を見詰め、事件を解決していくところは、まさに(演じる)東雲刑事そのものです。脚本の裏の裏まで読み込み、確実に演じる姿はまさに神業。女優として目が離せない大先輩です」(名取)と、お互いの印象を語った。
橋爪が新聞記者・杉浦恭介を演じた「京都迷宮案内」は、'99年1月クール放送の第1シリーズから、第10シリーズ('08年1月クール。第6シリーズから「新・京都迷宮案内」のタイトルに)まで放送された人気ミステリー。
一方、「京都地検の女」は、名取扮(ふん)する検事・鶴丸あやが“主婦の勘”を武器に真相を解明していくミステリーで、'03年7月クールからスタートし、第9シリーズ('13年7月クール)まで絶大な支持を集めてきた。奇しくも今回W主演を務める2人は、作品を飛び越えてお互いのドラマにそれぞれの役柄でゲスト出演した経験も持っている。
そんな遊び心と存在感あふれる2人がこの夏、満を持してタッグを組むことに。今回は一度退職した嘱託刑事とバリバリの新人女班長というキャラクターに扮し、年齢をものともせずに、というより年齢を逆手に取って縦横無尽に突き進む。
橋爪が演じるのは、特別嘱託刑事として捜査一課に戻ってきた東雲尋八(しののめ・じんぱち)で、ひょうひょうとしたつかみどころのない男。一方、名取は捜査一課に配属されたばかりの現役バリバリの女班長・夏木朝子を演じる。2人は同じ事件を“王道”と“脇道”という真逆の捜査手法で解決していく。
嘱託刑事・東雲は、長年の捜査活動で培った多くの情報源を持ち、フラフラと街に出掛けては、事件と直接関係ないと思われる情報を次々と集める。
逆に女班長・朝子は、数々の部署を渡り歩いてきた経験から警察内に多くのファンがいるデキる女性。朝子は、その味方たちをうまく動かし、捜査経験が少ないことを利用して大胆な捜査を遂行する。
署内の味方を自在に使った“王道捜査”と、外のネットワークをフル活用した“脇道捜査”。その2つが重なり合ったとき、通常の捜査ではたどり着けなかった、解決の一歩先にある知られざれる真実が浮かび上がる。
そんな東雲と朝子は“事件捜査に懸ける熱い思い”と“一人暮らし”という共通点を除き、立場も性格も正反対。水と油のような関係だが、そこは“イイ年した”2人。折り合いをつけながら、利用するときは利用し、互いの弱点は補い合い、それぞれの良さを引き出していく。
2人の最たる武器は年齢。自分の行動の矛盾は全て都合よく“この年だから仕方ない”と片付け、逆に“この年なのに”図々しく前へ出ることを意にも介さない。酸いも甘いもかみ分けた2人ならではの知恵と度胸と図々しさで、若い主人公にはできない言動を恥じることなく、大らかにやってのける。こうして2人がタッグを組んで事件を次々と解決していくうちに、いつしか誰もが彼らを“最強のふたり”と呼ぶようになる。
共演者は和田正人、酒井美紀、田中要次、羽場裕一ら実力派メンバーの他、原田夏希、柳ゆり菜らフレッシュな顔触れが集結した。
“定年後からがサバイバル”などといわれる昨今。こんな時代だからこそ、このパワフルコンビの活躍は毎週、定年世代の人たちにも大きな勇気と爽快感をもたらしてくれそうだ。
テレビ朝日の川島誠史プロデューサーは「毎回1話完結のミステリーの中で、2人の丁々発止が生み出すスカッとした爽快感と、2人の深い洞察が生み出す心に迫る人間ドラマをお見せします。ことしの夏は、“最強のふたり”の活躍にぜひご期待ください!」とアピールした。
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