吉田鋼太郎「石炭王」から「電力王」へ

2015/05/20 20:25 配信

ドラマ

「鬼と呼ばれた男~松永安左ェ門」に出演する(写真左から)萩原聖人、吉田鋼太郎、伊藤蘭(C)NHK

9月19日(土)にNHK総合でオンエアされる放送90年ドラマ「『経世済民の男』鬼と呼ばれた男~松永安左ェ門」のスタジオ取材会が名古屋で行われ、主演の吉田鋼太郎伊藤蘭萩原聖人が出席した。

同作は、高度経済成長の礎となる電力事業の分割民営化を成し遂げ、「電力の鬼」と呼ばれた松永の型破りな生きざまを描く。

特殊メークを施し、74歳の松永安左ェ門役に挑んだ吉田は「『経世済民』のシリーズということで、高橋是清、小林一三は知っていましたが、松永安左ェ門さんは知らなかったです。台本を読んでいるうちに、とても魅力的な人だと思ったので、これを機に松永さんを一気にメジャーに押し上げたいと思います。

(連続テレビ小説)『花子とアン』('13年NHK総合ほか)では『石炭王』を演じましたが、今度は『電力王』を演じます。このドラマで皆さんに松永安左ェ門を知っていただきたいです」と意気込んだ。

松永の妻・一子役の伊藤は「男性が活躍するドラマなので、私の出番はそれほど多くないですが、松永さんの知的な部分、家での奥さんとの会話では、仕事モードとはまた違うものを導きだせればよいと思っています。クランクインとクラックアップが1日なので、ちょっと物足りない感じがして名古屋が名残り惜しいです。骨太のドラマを、多くの方に見てほしいと思います」とコメント。

松永の秘書を演じる萩原は「語り手といえば萩原、萩原といえば語り手と言われるように、今回も語りをやらせていただきます。語りは、客観的な視点で追っ掛けていきますが、本編では狂気に満ちた情熱を持って、松永さんに徐々に引かれていき、最終的には取り込まれていくという役で、実際でも鋼太郎さんに取り込まれようと、一生懸命寄り添っています。シリーズ最終回ということで、一番盛り上がる回になれば…」と吉田とのコミュニケーションを大事にしていることを明かした。